7月の満月は、『バックムーン』と呼ばれています。

バックとは、アメリカで『オスのシカ』を表す言葉で、7月がシカの角が生え替わる時期であることから、そう呼ばれるようになりました。

2025年7月11日、雲間から顔を出す『バックムーン』を写真に収めることに成功した、岡本なう(@okaphotoart)さん。

岡本さんが撮影した1枚には、きらびやかな満月とともに、闇夜にたたずむ1匹の『シカ』も収められていました!

しかし、それは本物の『シカ』ではなく…。

満月の夜に現れた『シカ』 美しすぎる1枚に「絵画かと思った」
洗濯バサミアート

写っていたのは、なんと洗濯バサミで作られたシカだったのです!

柔らかな光を放っているシカは、満月と同じくらい神秘的な雰囲気を漂わせています。

『洗濯バサミのシカ』は、燦然(さんぜん)と輝きながらも、消えてしまいそうな儚さを持ち合わせているように感じませんか。

特別な一夜に撮影された1枚には、さまざまなコメントが寄せられています。

・神さまの遣いのように思えます。

・絵画かと思った!美しすぎる…。

・スタジオジブリのアニメ映画 『もののけ姫』の世界観だ。大きな拍手を送りたい!

以前、岡本さんは打ち上げ花火を洗濯バサミを用いて作り、話題になりました。

身近なアイテムである『洗濯バサミ』のイメージをくつがえす作品を数多く作ってきた、岡本さん。

grapeが、『洗濯バサミのシカ』の制作と撮影の裏側について聞くと、このように答えてくれました。

制作および設置にかかった時間は、約6時間です。


撮影当日は雲が厚く、『バックムーン』が見えるかどうか不安な状況でした。
雲が一瞬だけ晴れた隙を狙って、カメラの『多重露出』の機能を使って撮影し、こちらの写真が撮れました。

満月の出現を待つ時間も含めると、撮影完了までにはおよそ12時間がかかっています。

岡本さんによると、シカを制作するにあたって、313個の洗濯バサミを使ったとか!

『洗濯バサミのシカ』のきらびやかな美しさは、岡本さんのこだわりと努力の結晶といえるでしょう。

[文・構成/grape編集部]

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