アメリカで高速道路の交通安全を守る警察組織、ハイウェイパトロール。

ハイウェイパトロールの警察官たちは、交通違反の監視や事故処理など、道路利用者の安全確保のために日々任務を遂行しています。

高速道路に現れた『侵入者』を捕まえろ!

2025年6月、サウスカロライナ州のハイウェイパトロールに緊急の出動要請が入りました。

州内でもっとも交通量の多い州間高速道路に『侵入者』が現れ、交通渋滞を引き起こしていたのです。

通報を受けたハイウェイパトロールのマシュー・ブラード隊員とクリフトン・ネルソン巡査長は、すぐさま現場へ急行しました。

到着した彼らが目にしたのは、中央分離帯のそばに座っている小さなブタ!

迷惑な『侵入者』とは、この子ブタのことだったのです!

当然、子ブタに「道路から出て」と伝えても通じません。

そこでマシューさんとクリフトンさんがとった行動とは…!こちらをご覧ください。

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子ブタは捕まえようとすると中央分離帯に登ろうとして、なかなか捕まえられません。

それでも、道路の真ん中に移動してきた子ブタを、マシューさんとクリフトンさんは全力で追いかけました。

そして子ブタが一瞬動きを止めた隙に、マシューさんが素早く子ブタの脚を掴んで捕まえることに成功!

実はマシューさんは幼い頃から牧場で育ったそうで、動物の扱いには慣れているのだとか。

彼によると、この方法がブタを捕まえるのにもっとも簡単で安全なやり方だといいます。

車内でこの動画を撮影した人たちは大笑いしていますが、マシューさんたちも子ブタを追いかけながら笑顔を見せていました。

『サウス・カロライナ・ハイウェイパトロール』が公開した動画には、笑いと称賛の声が寄せられています。

・爆笑したよ!ブラード隊員は最高だね。

・追いかけている2人がすごく楽しそう!

・巡査長の「子ブタの身柄を拘束しました」のいい方で吹いた!

・牧場のスキルが法執行機関で役立つなんて誰が想像しただろう。お見事です!

保護された子ブタはケガもなく、『リッチランド郡保安官事務所』の保安官の家に引き取られたとのこと。

マシューさんは「ブタが車に轢かれなくてよかった」と安堵し、クリフトンさんは「これまでで一番面白い出動要請の1つでしたよ」と振り返りました。

アメリカでは野生動物との遭遇は珍しくないものの、この出来事は全米のテレビ番組で取り上げられるほど注目を集めました。

どんな予想外の事態でも、市民の安全を守るために全力で取り組む警察官たちに拍手を送りたいですね!

[文・構成/grape編集部]

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