7~10月の台風シーズンが近づくと、停電や浸水、強風などへの備えを始める人は多いでしょう。
気温が高い時期のため、多くの家庭ではエアコンが使われています。
パナソニック株式会社(以下、パナソニック)のウェブサイトでは、台風からエアコンを守る『基本の備え』を紹介しています。
エアコンのトラブルが起きやすいのは『室外機』

※写真はイメージ
エアコンは室内機と室外機がそろって稼働しますが、台風の被害を直接受けるのは屋外に設置されている『室外機』です。
2021年に実施されたパナソニックの調査では、台風時に室外機対策をした人はわずか10.5%にとどまり、87.1%の人が対策をしていませんでした。
実際に、室外機が飛ばされる、浸水するといった被害が発生しているので、雨戸を閉めたり鉢植えを移動したりなどの台風対策とあわせて、室外機の対策も行いましょう。
台風が来る前にやっておきたい対策
台風は海水の温度が高いほど大きくなりますが、風が強い『風台風』か、雨が強い『雨台風』かによって被害が異なります。
風台風は雨よりも風のほうが強いので、室外機の『転倒』や『位置のズレ』に注意が必要です。強風に耐えられるように、パナソニックが推奨している土台の強化を行いましょう。
設置する土台をコンクリート製などの重量のあるものにする、防振マットや転倒防止用の金具を使用するといったことが挙げられます。
パナソニック ーより引用
雨台風は風よりも雨のほうが強いため、室外機の『浸水』に注意が必要です。
高い位置に設置したり、防水カバーを取り付けたりして予防しましょう。
すでに設置されている室外機であっても、場合によっては移動できる可能性があります。まずは専門業者へ相談してみてください。
もしも室外機が台風の被害に遭ったら?
万が一、室外機が台風の風によって飛ばされたり浸水したりした場合は、トラブルを防ぐためにも自分で対処するのは避けて、必ずメーカーや修理業者に相談してください。
なお、浸水してしまった場合は、漏電につながる危険性があるため、すぐに使用を中止する必要があります。
電気を通さないゴム手袋を着け、室内機の電源プラグを抜いたうえで、メーカーや販売店に連絡しましょう。
台風による被害を小さくするには、台風が来る前の対策が大切です。余裕をもって準備しておくことを心がけてください。
[文・構成/grape編集部]