日本語の中でも、漢字は非常に種類が多く、特殊な読み方をするものもあるため、難しいとされています。
日常生活ではめったに目にしないような難読漢字を含めると、漢字を完璧に理解している人は少ないといえるでしょう。
北海道在住のBilly(@kswmochi)さんは、趣味の道路探索をおこなっていたところ、特徴的な案内標識を目にしました。
「この看板、まず初見では読めないと思う」
標識を見てこのように思ったという、Billyさん。一体どのような内容だったのかというと…。

沙流(さる)郡平取町振内町にある、国道237号沿いの看板に書かれているのは、『部鳧橋』という字。
橋の名称が分からないどころか、『鳧』という字を初めて目にした人も多いのではないでしょうか。
気になる答えは…!
北海道の『読めない』標識、正解は?
『部鳧橋』の気になる読み方は…こちらをご覧ください!


そう、橋の名前は『部鳧橋』と書いて、『ペケレ橋』と読むのでした!
『鳧』は訓読みで『かも』や『けり』と読み、チドリ科の鳥であるケリは、この漢字で名称を表します。

ケリ
ちなみに、アイヌ語には『ペケレ』という言葉があり、『明るい』『清らか』『光』といった意味があります。
また、札幌市のペケレット湖は、同様に『ペケレ』が語源といわれており、アイヌ語で『明るい沼』という意味なのだとか。
漢字こそ違うものの、かつて樺太(からふと)で開通していた樺太鉄道には、北辺計礼(きたぺけれ)駅という場所も存在していたようですよ。
北海道民からも「読めない」の声が続出
他県の人はもちろん、北海道民たちからも、「こんなの読めるかー!」というツッコミが寄せられた、難読の橋。
北海道は特殊な読み方の地名が多いものの、『部鳧橋』は地元民ですら首を傾げるほど難易度が高いようですね!
・元北海道民です。ペケレット湖は知っていたけど、これは読めなかった…。
・以前この場所を通った際、「はぁ?」と思って車を停めてまで確認をしに行ったな。
・知らなかった…!『ペケレ』という言葉にこの漢字を当てる、センスがすごい。
古くから伝わる地名には、その土地にちなんだ、さまざまな意味が込められています。
言葉の意味を知り、そこに刻まれた歴史を学ぶことで、旅行の楽しさがさらに増すかもしれませんね!
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[文・構成/grape編集部]