夏の風物詩である、花火。花火といえば、打ち上げ花火や手持ち花火をイメージする人が多いかもしれません。
しかし、そのどちらでもない、手筒花火という、『人が抱えるタイプ』の花火があるのを知っていますか。
2025年7月13日の夜、そんな手筒花火の様子をカメラに収めたのは、よたか(@yotaka_photo)さん。
同日、愛知県蒲郡市で行われた『田尻神社祭典』で撮影したといいます。
打ち上げ花火や手持ち花火とは異なる趣が味わえる、手筒花火の1枚がこちらです。

写っているのは、空に向かって火花を散らす竹筒を両手で掴みながら、どっしりと構える男性。
あまりの迫力に、写真を見ているだけでも、たじろいでしまいそうですよね。
よたかさんいわく、「ドーン!」という轟音とともに筒底が抜ける、『ハネ』と呼ばれる爆発の瞬間を撮影したとか。
grapeが、よたかさんに撮影時の工夫について聞いてみたところ、「いつ起こるか分からない『ハネ』の一瞬を撮るために、火花の散り方や音を聞きながら連写をして撮ることができました」と答えてくれました。
手筒花火を抱える男性の、息遣いすら聞こえてきそうな1枚には、このようなコメントが寄せられています。
・ファンタスティック!日本の夏が始まる…。
・爆音が今にも聞こえてきそう。最高にかっこいい写真。
・これぞ伝統文化!今年の夏はこれを待ち受けにしたい。
・まさに本物の職人さんですね!しびれました。
・こんな花火があるなんて、初めて知りました!
日本の花火文化を支える『公益社団法人 日本煙火協会』のウェブサイトによると、手筒花火の打ち揚げを行うには、専門の保安教育を受け、業界の自主保安制度である『煙火消費保安手帳』の交付を受ける必要があるとか。
竹筒が激しく火花を散らす、迫力満点の光景もさることながら、シャワーのように降り注ぐ火の粉の中で勇ましく立つ『花火師』の姿にも見惚れてしまうでしょう!
[文・構成/grape編集部]