動物保護に取り組む人々は、できるだけ多くの動物が健やかで安心して暮らせるよう、日々心を込めて活動しています。

しかし、保護された動物の中には、さまざまな背景から人間を怖がったり、信頼できないと感じたりする子もいるようです。

目を逸らし続けた保護犬が…

2025年7月、レバノンにある動物保護施設『ギブ・ミー・ア・ポー』が1匹の犬を保護しました。

そのオス犬は、鎖でつながれた状態で放置されているのを発見されたそう。

『ギブ・ミー・ア・ポー』の創設者であるタマラさんとスタッフが近付くと、犬は怯えた様子で威嚇してきました。

その態度から、この犬が過去に人間によって傷付けられたのだと思われました。

タマラさんたちによってシェルターに連れていかれた犬は、心を閉ざし、スタッフと目を合わせることすらしません。

その後、犬がどうなったかというと…こちらの動画でご覧ください。

※動画はInstagram上で再生できます。

初日は部屋の隅でじっと動かず、怯えた表情のままだった犬。

2日目も、タマラさんがそばに座っても、犬は一歩も動こうとしません。

ところが3日目、犬は一瞬だけタマラさんと視線を合わせ、彼女の手から直接食べものを受け取りました。

4日目には、犬が初めて小さくしっぽを振ったのです。

さらに5日目、犬はほんの数秒だけ、タマラさんに体を触らせてあげました。

そして6日目…ついに犬が心の扉を開いたのです!

「彼は愛、抱擁、キス、そして飛び跳ねることを選びました。まるで生涯これを望んでいたかのようでした」とつづられた動画は、見た人の心を揺さぶったようです。

・なんて美しい変身なんだろう!まさしく愛の力だね。

・最後の犬の笑顔を見て号泣してしまった。愛は奇跡を起こすんだね。

・人間にどんなにひどいことをされても、犬たちはまだ私たちを許してくれる。信じられないよ。

・犬たちの純粋な魂は愛しか知らないんだ。どんな困難を耐え抜いたとしても。

お腹を見せて寝転んで、嬉しそうな表情を見せる犬は、保護された時とは別の犬のようです。

この6日間ずっと、犬は本当はタマラさんたちにこんなふうに甘えたかったのかもしれません。

過去に傷付けてきた人間を赦し、再び信頼することを選んだ犬の愛の大きさに、多くの人が感動の涙を流しました。

[文・構成/grape編集部]

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