近年は夏の猛暑や冬の寒波でエアコンの使用が増え、電気代の多くを占めることもあります。そうなると気になるのが、毎月の電気代です。
大手電機メーカー、パナソニック株式会社(以下、パナソニック)のウェブサイトでは、電気代を抑えながら快適に過ごすための、エアコンの節約術を紹介しています。
知っておきたい節電術5選

※写真はイメージ
経済産業省によると、夏は午後7時頃に使われる電力の約4割、冬は暖房にかかる電気代の約半分をエアコンが占めているそうです。
エアコンの使い方を見直すことで、消費電力の削減につながります。
1.風向きと風量を調整する
設定温度だけではなく、風量や風向を調整したり、サーキュレーターを併用したりしましょう。
まず、冷房稼働時の風向は、上に設定するのがおすすめです。
冷たい空気は低い場所にたまるので、冷房時は上向きで風を送ると広範囲を冷やせます。
パナソニック ーより引用
サーキュレーターを併用する場合は、エアコンの真下に置いて、エアコンの風向に合わせてください。そうすることで、空気中の冷気がうまく混ざり、温度のムラをなくせるでしょう。
逆に冬は、暖房を下向きに設定します。サーキュレーターはエアコンの反対側に置いて、上向きに設置してください。
2.窓からの熱の出入りを防ぐ
室内の熱は窓から出入りすることが多いため、カーテンを閉めておくのがおすすめです。夏は断熱効果、冬は保温効果が期待できます。
設置するカーテンの枚数を増やしたり、内窓を設置したりするのも効果的だそうです。
窓と部屋の間に空気の層をつくるために、カーテンを2枚使ったり、内窓を設置したりするのも良いですね。
パナソニック ーより引用
3.室外機の環境を見直す
室外機に直射日光が当たっていると、運転効率が落ちて余計な電力を消費しかねません。
以下のような対策をしてみましょう。
空気の流れを遮らないよしずなどを立てかけ、影をつくるようにする。
パナソニック ーより引用
そのほか、室外機の周りにゴミや落ち葉がたまっていたり、吹き出し口が物でふさがれたりしていても、冷房効率が落ちてしまいます。
室外機周辺を定期的にチェックして、運転に最適な環境を整えましょう。
4.『つけっぱなし』と『こまめに消す』を使い分ける
エアコンを『つけっぱなし』にするか『こまめに電源をオフする』かは、外気温に応じて判断してください。
パナソニックは、エアコンの使い分けについて、以下のように解説しています。
外気温が35℃以上の「猛暑日」のような場合は、室温が上昇しやすく再度オンにする時に「強運転」となって消費電力が増えるため「つけっぱなし」運転がお得。
パナソニック ーより引用
暖房時は『外気温が3℃以下』の場合、室温が下がりやすくなるそう。こまめに電源を切ってしまうと、室温を戻すために多くの電力を消費してしまうため、『つけっぱなし』がおすすめです。
5.こまめに掃除をする
フィルターが汚れていると、冷暖房の効率が大きく下がります。2週間に一回を目安に掃除しましょう。
フィルターを取り外し、掃除機でホコリを取り除きましょう。
パナソニック ーより引用
カビや目立つ汚れが付いている場合は水洗いをします。ヤニ汚れや油汚れがひどい場合は、中性洗剤でつけ置き洗いをすると効果的です。
洗い終わったら、日陰でしっかり乾かしてから元に戻してください。
エアコンは使い方1つで、電気代や体感温度に大きな差が生じます。5つの節電術を取り入れて、快適な暮らしと節約を両立させましょう。
[文・構成/grape編集部]