2025年7月現在、連日のように猛暑日が続いています。身体だけでなく、身の回りのモノも熱を帯びやすくなるでしょう。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、NITE)は同月にウェブサイトで、夏場に起きやすい『自然発火』について注意喚起しました。
なんでも、身近なモノから火災に至るリスクがあるといいます。
夏場に『自然発火』しやすいモノが?
発火しやすいという身近なモノが、油が染みた布や紙。サラダ油を拭いた後のキッチンペーパーや、床用のワックスシートなどが挙げられるでしょう。
油と空気中の酸素が反応して発熱しやすくなる上に、高温状態だと、布から熱が逃げにくくなり『自然発火』のリスクが高まるそうです。
NITEは、YouTubeチャンネルで、実際に起きた発火事故の再現映像も公開しました。
再現したのは、乾燥機内に入れていた、アロマオイルが付着するタオルから発火した事故の様子。
まったく火の気がない場所から出火し、激しく燃え上がる光景は想像しがたいでしょう。
ほかにも、塗料をふき取った後に袋に入れ、1週間放置していた雑巾から発火した事故などがあったといいます。
NITEは、夏場の『自然発火』を防ぐために気を付けるべき3つのポイントを呼びかけました。
・油分が付着した布類は洗濯後でも乾燥機で加熱しない。
・油分が付着した布類や紙類を水に浸さずに袋や容器などに入れて放置しない。
・購入後、「高温注意」「火気厳禁」などの注意書きやラベル表示内容をよく確認する。
ネット上では「めちゃくちゃ怖い…」「知らなかった。この時期は特に気を付けたいな」「コインランドリーの乾燥機に、油汚れのある衣類を入れてはいけない理由がこれか」などの声が上がっていました。
発火事故は、身の回りのモノの使い方や保管方法などに少し注意を払えば、防ぐことができます。
夏場の安全な暮らしのためにも、今一度、モノの使い方を見直してみませんか。
[文・構成/grape編集部]