浴室に発生する『黒カビ』は、落としにくい上に繁殖スピードも速いので、掃除に手間がかかります。

この手間をなくすには『カビを発生させない』ことが大切になりますが、どのような対策を取ればいいのか分からない人もいるのではないでしょうか。

本記事では、浴室のカビを防ぐ方法を紹介します。

換気と掃除が大切!

浴室にカビを発生させたくないなら? 企業が教える『未然に防ぐ方法』に「そうだったのか」
浴室の排水口の蓋を開けてシャワーをかける様子

※写真はイメージ

浴室は湿度と温度が高く、エサとなる汚れがたくさんあるため、家の中でもっともカビが発生しやすい場所だといわれています。

カビには複数の種類がありますが、中でも浴室で主に発生するのが『黒カビ』。通気性が悪くジメジメした水気の多い環境を好みます。

ライオンケミカル株式会社(以下、ライオンケミカル)のウェブサイトによると、カビ予防には換気が非常に重要とのことです。

換気によって空気の循環が行われることで、湿気を効果的に排出でき、高くなった温度を下げられます。

湿気の排出や温度の低下で湯気による結露を減少させられるため、浴室内のカビの発生の防止につなげることが可能です。


ライオンケミカル ーより引用

具体的には、備え付けの換気扇や除湿機能を使用したり、窓を開けたりして換気しましょう。

換気扇を使う場合は、入浴後につけるのがおすすめです。入浴前と入浴中に換気すると、換気扇内に結露が生じてカビの原因となる場合があります。

定期的な掃除も重要

黒カビは、浴室にある髪の毛や皮脂汚れをエサにして繁殖します。そのため、定期的な掃除もカビの発生を防ぐ重要なポイントです。

同ウェブサイトでは、その予防法についても説明しています。

簡単な掃除は毎日行い、しっかりとした掃除は一週間に一度行うなど、掃除の頻度と内容を上手に組み合わせて行うことで効率的にカビ予防ができます。


ライオンケミカル ーより引用

シャワーで汚れを流して水分を拭き取る掃除は毎日行い、週に1回は洗剤で浴室全体と、排水口の掃除をするのがおすすめです。

日々の積み重ねによって浴室の清潔さを保てるので、こまめな掃除を習慣づけましょう。

発生したカビの落とし方

しっかり対策をしたにもかかわらずカビが発生してしまった時は、適切なアイテムを使って掃除をしましょう。

黒カビに効果があるのは、塩素系漂白剤、酸素系漂白剤、無水エタノールの3つです。

塩素系漂白剤酸素系漂白剤無水エタノールアルカリ性の洗剤で、除菌や漂白の効果が期待できる。除菌や漂白効果のある洗剤。塩素系漂白剤よりも刺激が少なめ。水分を含まないエタノール。カビの除菌や分解が可能だが、漂白効果はない。

いずれのものを使う場合も、十分に換気をしてゴム手袋を着用したうえで行ってください。

塩素系漂白剤と酸素系漂白剤は、黒カビがある部分に直接吹きかけて、5~30分放置します。掃除用のブラシで汚れのある部分をこすって、水で洗い流してください。

無水エタノールを使う場合は、無水エタノールと水を8:2の割合で混ぜて、カビにスプレーしましょう。

カビが発生してしまうと、その対処には手間がかかります。放置して頑固になったものだと、なかなか落とせず苦戦することもあるでしょう。

そうならないためにも、まずはカビを発生させないように、換気とこまめな掃除を心がけてくださいね。

[文・構成/grape編集部]

編集部おすすめ