掃除をする時に「できるだけ洗剤を使いたくない」「子供やペットがいるから、安全性が気になる」という人も多いでしょう。
そんな人におすすめしたいアイテムが、『アルカリ電解水』です。
一見するとただの水のようですが、実は洗剤に負けない洗浄力を持つ優れもの。キッチンや家電、窓ガラスまで、これ1つで家中を掃除できますよ。
本記事では、アルカリ電解水の特長と上手な使い方、注意点まで詳しく紹介します。
アルカリ電解水って何?どんな汚れに効く?

※写真はイメージ
アルカリ電解水とは、水を電気分解してpH値をアルカリ性に傾けたもの。界面活性剤などの化学成分を含まないため、安全性の高い洗浄水といわれています。
ハウスクリーニングなどを行う株式会社 KIREI produceのウェブサイト『おそうじ革命』では、アルカリ電解水が効果的な汚れについて説明していました。
家の中にある汚れの多くは、酸性の性質を持っています。
酸性の汚れは、アルカリ性の液体により中和できるため、アルカリ電解水で家の汚れを落とせるのです。
おそうじ革命 ーより引用
具体的な汚れとしては、油汚れや皮脂汚れなどが挙げられます。
以下で、使い方を詳しく見ていきましょう。
キッチン周りの油汚れ
コンロやレンジフードなど、油でベタついた場所にアルカリ電解水を直接スプレーして、数分置いてからクロスで拭き取ります。頑固な油汚れには、ラップで湿布してなじませるのも効果的です。
冷蔵庫や電子レンジ
洗剤を使いにくい冷蔵庫内や電子レンジも、アルカリ電解水ならニオイ残りや成分の心配なく拭けるのが大きなメリットです。
クロスやキッチンペーパーにアルカリ電解水をスプレーして、優しく拭きあげます。この時、排気口がある背面には、直接スプレーしないように注意しましょう。
また、感電の恐れがあるため、掃除中は必ず電源を切っておいてください。掃除後は乾いた布で二度拭きして、水分や汚れを残さないようにしましょう。
床、ドアノブ、スイッチに付いた皮脂汚れ
手が触れる部分には皮脂やホコリが付着しがち。クロスにアルカリ電解水をスプレーして拭くだけで、サラサラ感が戻ります。
窓ガラスや鏡
アルカリ電解水は速乾性があるため、ガラスや鏡を拭いても拭き筋が残りにくいのが特長です。
クロスを2枚使い、水拭き、乾拭きの順で掃除をすると、よりクリアに仕上がります。
アルカリ電解水を使用する時の注意点
アルカリ電解水は便利な一方、使ってはいけない素材もあるため注意が必要です。
例えば無垢材などの木材に使用すると、変色や劣化の可能性があります。アルミや銅などの金属も、腐食の恐れがあるため使用を避けましょう。
また、色落ちや劣化のリスクから、皮革製品やニス塗装されたアイテムへの使用も注意が必要です。
アルカリ電解水はほぼ水でできていますが、pHが高いため、肌荒れしやすい人は使い捨て手袋を着用して作業してください。
アルカリ電解水は、100円ショップやドラッグストアでも手軽に入手できるので、普段の掃除に取り入れてみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]