物価高で光熱費が上がり、日頃から節電を意識している人も多いでしょう。実は、普段何気なく使用している家電が、節電を妨げている可能性があります。
節電したい場合は、家電から発する『熱』にも注目してみてください。
本記事では、身近な家電の熱を抑えるための工夫をご紹介します。
節電はテレビ周辺の熱を抑えると効果的

※写真はイメージ
使用中に熱を持ちやすい家電の1つがテレビです。
なかでも、プラズマテレビは、画素ごとに高電圧をかけて発光させる仕組みのため、発熱量が多いとされています。
再生可能エネルギーの有効活用を支援する、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズの家庭向け電力サービス『スマ電CO2ゼロ』のウェブサイトでは、テレビの熱を抑える対策として、次のことを推奨しています。
対策は
・風通しの良い場所に設置する
・見ない時間は電源を切る(主電源から切るとベスト!)
・節電モードを利用する
・画質・音量を適切に調整する
スマ電CO2ゼロ ーより引用
加えて、効率よく放熱する工夫も大切です。
一般的なテレビは、背面や上部に通風孔があり、内部の熱を外に逃がす仕組みになっています。
この通風孔にホコリがたまると放熱が妨げられるため、定期的な掃除を心がけてください。
テレビの周辺機器にも注意!
節電を意識するなら、テレビ周辺の熱を下げる工夫も取り入れましょう。
テレビの周辺には、レコーダーやゲーム機、オーディオなどの電化製品が置かれることが多く、これらも発熱源となります。
こうした機器とテレビが互いに熱を持つことで、周囲の温度が上昇しやすくなるため、置きすぎないように注意してください。
特に、処理性能が高くファンを内蔵している機器は、熱を多く発しやすい傾向があります。節電だけでなく機器の故障を防ぐためにも、ファンが効率よく動作するように、ホコリをこまめに取り除きましょう。
通気性の確保も大切
テレビや周辺機器の熱を効率よく逃がすためには、通気性の確保が欠かせません。
テレビ本体や周辺機器を設置するテレビボードは、扉のないオープンタイプが理想です。
扉付きのテレビボードを使用している場合は、使用中だけでも扉を開けて、熱がこもらないよう工夫しましょう。
同時に室内の暑さ対策も!
家電から発する熱だけでなく、外から入り込む熱を防ぐ工夫も重要です。特に、窓から差し込む日差しは室温に大きな影響を与えやすくなります。
外出時や日中は、断熱性や遮光性のあるカーテンを閉めて、日差しによる熱の侵入を防ぎ、室内に熱がこもらないようにしましょう。
また、すだれを使えば日差しを遮りつつ風通しも確保できるため、室温や湿度の上昇を抑えるのに効果的です。
さらに、帰宅後は、すぐに冷房を付けるのではなく、まずは窓を開けて換気しましょう。
室内にこもった熱を外へ逃がしてから冷房を使うことで冷房効率が上がり、節電にもつながります。
できる限り熱を遮断して、節電しながら快適な室内環境を整えましょう。
[文・構成/grape編集部]