気が付かないうちに、家具の裏や押し入れの奥にポツポツと広がる黒いカビ。放っておくと、健康への悪影響や建物の劣化につながる恐れがあります。

カビを防ぐには、日頃からこまめなお手入れを心がけることが大切です。

本記事では、カビの発生を防ぐための基本的な対策をご紹介します。

カビ対策の基本は『換気』!湿度チェックも忘れずに

「壁や押し入れにカビが…」 企業が教える予防法に納得
湿度計

※写真はイメージ

カビは、温度や湿度、ホコリなどの栄養源がそろうと、あっという間に繁殖します。また、一度生えると、その部分の素材を変質させ、再び発生しやすくなるのが特徴です。

積水化学工業株式会社の住宅ブランド、『セキスイハイム』のオーナー向けウェブサイトでは、カビ予防として次の対策を紹介しています。

カビを防ぐには、室内の湿気と汚れをできるかぎり取り除いておくこと。


積水化学工業 ーより引用

カビが発生しやすい場所と、その対策を見ていきましょう。

居室

家具の背面と壁のすき間には空気がたまりやすく、湿気がこもることでカビが発生しやすくなります。そのため、タンスやベッドなどの家具は、壁から4~5cmほど離して配置しましょう。

すき間には市販の防虫・防湿シートを挟むのもおすすめです。

収納

押し入れやクローゼットは通気性が悪く、物を詰め込みすぎると湿気がこもりやすくなります。

風の通り道となるように、余裕を持たせて収納することが大切です。また、布団を押し入れにしまう時は、すのこを敷いて通気性を確保しましょう。

下駄箱

靴に残った湿気がこもると、下駄箱内にカビが発生しやすくなります。濡れた靴や脱いだ靴は、すぐにしまわず、しっかり乾かしてから収納しましょう。

天気の良い日には扉を開けて、1~2時間ほど風を通すのも効果的です。

サッシ(窓)

窓まわりは外気との温度差で結露が発生しやすく、水滴がたまるとカビの原因になります。

梅雨時や冬場など、結露が発生しやすい季節には、こまめに水滴を拭き取り、湿気を取り除きましょう。

万が一カビが生えた時のおすすめケア

日頃からこまめにお手入れしていても、カビが発生する可能性を完全に防ぐことはできません。

お手入れをしていてもカビが生えてしまった場合は、奥深くまで根を張られる前に、できるだけ早く除去しましょう。

もっとも効果的なのは、塩素系のカビ取り剤です。

ただし、壁や畳、サッシのゴムパッキンなど、場所によっては塩素系のカビ取り剤が使えない場合があります。

その場合はエタノールを使うのも1つの方法です。

健康で清潔な住まいを保つためにも、本記事でご紹介した対策をぜひ、参考にしてみてください。

[文・構成/grape編集部]

編集部おすすめ