暑い日に手放せないのが携帯用扇風機。

ハンディタイプや首に掛けるネックタイプなどさまざまな種類があり、充電が切れた時に備えて、複数持ち歩いているという人もいるでしょう。

しかし、利用する人が増加するにつれ、携帯用扇風機のトラブルも増加。本記事では、携帯用扇風機の危険性と正しい使い方を紹介します。

携帯用扇風機の危険性とは?

消費者庁によると「携帯用扇風機の使用時に、危うく大きな事故につながる可能性があった」という情報が寄せられているとのこと。

例えば、以下の通りです。

・満員電車でハンディファンを使っている人の近くにいたところ、髪の毛が吸い込まれる形で引っ張られた。

・携帯用扇風機を使用中、床に落とした。その後も回り続けていたので、引き続き使っていたところ、数分後に煙が出て焦げ臭くなり、破裂音がした。

・1歳の子供にスイッチの入った状態のハンディファンを渡したところ、パーツをなめて唇を切ってしまった。

特に『髪の毛が吸い込まれた』という事例は、携帯用扇風機の所持者ではなく、ほかの人が巻き込まれてしまったケースです。

髪の毛以外にも、服のひもが絡んでしまうことも考えられるでしょう。

そのため消費者庁では、このように呼びかけています。

周囲を確認せず携帯用扇風機を振り回すと、気付かぬうちに、周囲の人の髪やひもなどの付いた衣服をなどを巻き込む可能性があります。

非常に危険なので、必ず周囲を確認してから使用しましょう。

「満員電車で近くの人が…」 消費者庁が注意喚起
携帯用扇風機を使う女性の写真

※写真はイメージ

ほかにも、羽根ガードの中にうっかり指が入ってしまいケガをすることがないよう、人に渡す時はスイッチを切ってから手渡すことも重要。

リチウムイオンバッテリーを用いた製品の場合、バッテリーに衝撃を与えることも避けるべきポイントです。

携帯用扇風機は暑い時期に利用機会が多いアイテムですが、手軽に利用できる一方で、使い方を誤ると大きな事故につながる可能性があります。

トラブルを避けるためにも、使用方法をしっかりと確認し、周囲に注意して使いましょう。

[文/大西トタン@dcp・構成/grape編集部]

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