オンラインショッピングなどを利用すると、注文した商品が届くのが楽しみですよね。
配達の日時が分かっている場合、自宅で待機している人もいるでしょう。
2025年7月、アメリカに住むクリス(krysk710)さんは自宅のポーチに座り、ある荷物の到着を心待ちにしていました。
そこへ郵便局の配達トラックがやってきて、配達員のマラキさんが車から降りてきます。
白い箱を大事そうに抱えたマラキさんは、クリスさんにすぐに箱を渡さず、なぜか彼女の隣に座りました。
その理由は…こちらの動画をご覧ください。
@krysk710Stoli barked at him every day, unless she was on the porch. Then, she demanded pets and belly rubs. He always gave them out. It brought me peace that he was the one who delivered her to me.
♬ take a moment to breathe. - normal the kid
クリスさんにハグされると、マラキさんも彼女を優しく抱きしめ返しました。
実は、マラキさんが届けたのは、クリスさんの愛犬ストーリちゃんの遺灰だったのです。
同年7月4日に、10歳だったストーリちゃんは、がんで旅立ったそうです。
ストーリちゃんはマラキさんにとても懐いていて、毎日彼が配達に来ると、なでてもらったり、お腹をさすられたりするのが大好きだったのだとか。
荷物の中身を知っていたマラキさんは、クリスさんの悲しみに寄り添おうとしたのでしょう。
マラキさんの思いやりある行動に感激したクリスさんが映像を公開すると、涙する人が続出しました。
・号泣した。ストーリが、最後に大好きな配達員の車に乗せてもらえてよかった。
・とても優しい配達員だね。彼もストーリがいなくなってさびしいんだろうな。
・私も配達員ですが、ペットの遺灰の箱を見ると、それが自分の配達ルートにいる犬でないことを祈ってしまいます。
・みんな、肩の荷が重すぎると感じたら、お互いに支え合おう。大事なことを思い出させてくれてありがとう。
@krysk710 #cancersucks #germanshepherd ♬ Coming Home - ディディ - ダーティ・マネー
クリスさんは「ストーリを私に届けてくれたのがマラキさんだったことが、私にとって心の安らぎでした」とつづっています。
愛するペットを失うことは、飼い主にとってこの上なくつらいことでしょう。
マラキさんのように、その悲しみにそっと寄り添ってくれる人がいたら、心が少し軽くなるかもしれません。
大好きなクリスさんとマラキさんが温かくハグをする姿を見て、ストーリちゃんも喜んでいたのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]