新しい米を買ってきた際、米びつの中に残っている米はどうしていますか。
中の米を使い切ってから新しいものを補充するか、それとも継ぎ足すか、悩む人もいるかもしれません。
そこで本記事では、埼玉県川越市にある米店『結の蔵』(株式会社金子商店)の店主で、『五ツ星お米マイスターProf.』の、金子真人さんに話を聞いてみました。
米の継ぎ足しはNG!
金子さんに「古い米に新しい米を継ぎ足して保存してもいいのか」と聞いてみたところ、「継ぎ足すのは避けたほうがいいです」と回答がありました。
その理由として、衛生管理と品質の維持が挙げられるとのことです。
米びつに古い米が残った状態で新しい米を継ぎ足すと、古いほうの米が中に残り続ける可能性があります。
さらに底には細かな米の粉もたまり、虫やカビの原因になることもあります。
米びつの中のお米は最後まで使い切り、新しいお米を入れる前は清掃を。定期的なお手入れも心がけてください。

※写真はイメージ
また、新しい米を入れる際は、必ず米びつの中をきれいにすることも重要なポイントとなります。
米びつの材質にもよりますが、基本は水洗いをするか、清潔な濡れ布巾で拭き、よく乾かしてから米を入れるようにしてください。
ちなみに、米の保存期間は、「冬から春までは約1か月、梅雨から夏までは約2~3週間が目安」。
使い切れないまま劣化させてしまわないよう、使い切れる量を「こまめに購入するのもおすすめ」とのことでした。
米びつの中に米が残っている状態で、新しい米を継ぎ足すのは衛生上よくない行為です。
米を安全に、おいしく食べるためにも、すでにある米を使い切ってから、米びつを掃除して補充するようにしましょう。
[文/大西トタン@dcp・構成/grape編集部]