こまめな水分補給に欠かせない『水筒』。職場や学校に必ず持ち運ぶ人は多いでしょう。
しかし便利な一方で、使用方法を誤ると思わぬ健康被害を招く可能性があります。
厚生労働省食品安全情報(@Shokuhin_ANZEN)のXでは、水筒ややかんなどの金属製の容器について注意喚起をしています。
水筒に入れないで!

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厚生労働省は、水筒ややかんなどの金属製の容器は、劣化していないかチェックしてから使用するよう注意喚起していました。
【金属溶出に伴う中毒にご注意!】
— 厚生労働省食品安全情報 (@Shokuhin_ANZEN) July 16, 2025
金属製の容器(ヤカンや水筒)にサビや傷があると、酸性の飲み物と反応し、金属が溶け出し、腹痛、吐き気、下痢などを引き起こすことがありますので、金属製の容器に酸性のジュースやスポーツ飲料を長時間保管しないようにしましょう!#銅 #食中毒 pic.twitter.com/IT7ORkCDIV
金属製の容器にサビや細かい傷があると、そこから金属が溶け出すリスクがあるためです。
特に要注意なのが、酸性の飲み物。炭酸飲料やスポーツドリンク、果汁飲料などを入れると、金属と酸が化学反応を起こす可能性があります。
その状態の飲み物を知らずに口にすると、腹痛や吐き気などの体調不良を引き起こすことも。容器が古かったり、うっかり落としたりした水筒を使用している場合は、注意が必要です。
炭酸飲料やスポーツドリンクを水筒に入れて持ち運びたい人は、それらの飲み物に対応している水筒を購入しましょう。
金属製の水筒の正しいお手入れ法

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金属製の水筒を長く安全に使用するためには、日々のお手入れが大切です。使用後は早めに中身を空にして、ぬるま湯と中性洗剤で洗いましょう。
洗う際は、金属を傷付けないように柔らかいスポンジを使用するのがポイントです。クレンザーや金属製のタワシは、細かい傷やサビが発生する原因となるため避けましょう。
定期的にパッキンや蓋のパーツを分解して、洗浄、乾燥させるとより衛生的です。
また、洗った後はしっかり水気を拭き取り、完全に乾燥させることもポイント。湿気が残ったまま蓋を閉めると、内部にカビや雑菌が繁殖しやすくなります。
安心安全に水分補給するためにも、水筒ややかんを正しく使用しましょう。
[文・構成/grape編集部]