2025年8月7日、ファストフード店の『マクドナルド』はウェブサイトを更新。
翌8日から販売開始する人気ゲーム『ポケットモンスター(以下、ポケモン)』のオモチャが付属した『ハッピーセット』の、営利を目的とした購入などにまつわる取り組みについて、報告しました。
『マクドナルド』ポケモンのハッピーセットに関して報告
『マクドナルド』は、フリーマーケットサイト『メルカリ』を運営する株式会社メルカリと、同商品について両社で情報共有を行い、発売前後の注意喚起や権利侵害品対策などの取り組みを実施するといいます。
『メルカリ』のウェブサイトによると、取り組みの具体的な内容は、以下の通りです。
<日本マクドナルド>
・メルカリに対する、特定の新商品の発売情報や商品情報、商品画像などの提供
・ウェブサイト等での注意喚起の実施
・店舗での販売個数制限など必要な措置の実施
<メルカリ>
・日本マクドナルドからの情報提供に基づく特定の新商品に関する注意喚起
・日本マクドナルドと協議の上、合意した特定の商品について、「メルカリ」の利用規約違反への対応
・悪質な詐欺行為等、利用規約等に抵触する可能性のある出品の削除
・権利者の許諾なくWEBサイト等から商品画像を転載する出品(著作権侵害)の削除
メルカリびより ーより引用
『ハッピーセット』などの関連商品について、両社で事前に情報共有をして、違反する内容の出品は削除するとのこと。
サイト利用者に対し、「商品価格や内容を今一度ご確認いただくなど、冷静な行動をお取りいただきますよう、お願い申し上げます」と呼びかけています。
『マクドナルド』では同年5月、映画『マインクラフト ザ・ムービー』と漫画『ちいかわ』のオモチャが付く『ハッピーセット』を販売。
人気商品であることをよいことに、転売する人が目立ち、本当に欲しい人にオモチャが行き渡らず問題になりました。
また、「転売目的のために『ハッピーセット』からオモチャだけを抜き取り、ハンバーガーやポテトなどを捨てている人を見た」という目撃談も。
今回、『マクドナルド』は「食べきれない量のご注文はご遠慮いただけますよう、改めてお願い申し上げます」と呼びかけました。
当社より、お客様におかれましては、ハッピーセット等当社商品の転売または再販売、その他営利を目的としたご購入や食べきれない量のご注文はご遠慮いただけますようあらためてお願い申し上げます。また誠に恐れ入りますが、店舗への在庫に関するお問い合わせはご遠慮いただきますよう、併せてお願い申し上げます。
マクドナルド公式 ーより引用
一方で、『ポケモン』のオモチャが付く『ハッピーセット』は1人5セットまでの購入が可能となっており、「これでは転売は減らないのでは」との声も。
今回の『マクドナルド』の発表に関して、ネット上ではさまざまな意見が寄せられています。
・子供が『ハッピーセット』を好きなのでよく頼みますが、売り切れていることが多くて困ります。
・いい発表だと思う。今後、少しでも欲しい人にオモチャが渡るようになってほしい。
・どれだけ『ハッピーセット』を買っても1人1個しか、オモチャがもらえないようにしたらいい。
・そもそもみんながルールを守って、転売しなければ、対策もしなくていいのに…。
本来、子供向けのメニューである『ハッピーセット』。
ルールを守れない一部の大人たちによって、その意義が失われてしまうのはとても残念なことでしょう。
純粋にハンバーガーを食べたい子供や、好きなキャラクターのオモチャを欲しい人が悲しむことがないよう、今回の対策で少しでも自分よがりな人が減ることを願います。
[文・構成/grape編集部]