カメムシが洗濯物に付いているというのはよく耳にする話ですが、その中でもくっ付く確率が高いのが、白い洗濯物です。

カメムシは刺激を受けると『分泌液』と呼ばれる悪臭を放ちます。

この分泌液が洗濯物に付くと、簡単な水洗いだけでは落ちません。

本記事では、白い洗濯物にカメムシが寄り付きやすい理由を紹介します。

カメムシの習性を知って、洗濯物を悪臭から守りましょう。

カメムシが白い洗濯物に寄り付く理由

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カメムシの写真

※写真はイメージ

医薬品や医薬部外品の製造、販売を手がける、アース製薬株式会社のウェブサイトによると、カメムシは明るい色と暖かい場所を好むとのことです。

けれど、実はカメムシ、白っぽい明るい色を好む習性があるのです。シーツやバスタオル、ワイシャツなどは白いものが多いので、カメムシも集まってくるというワケ。また、全般的にカメムシは寒さが苦手。洗濯物はあたたかく日当たりの良い場所に干すご家庭が多いので、カメムシがやってきて日向ぼっこをしてしまいます。


アース製薬 ーより引用

白い洗濯物にカメムシが付着するのは、太陽の光が反射しやすく、体を温められるからなのだとか。

外に干したい場合は、直射日光が当たらないよう陰干しにすると、カメムシが寄り付きにくくなります。

そのほか、照明に集まる習性もあり、夜に集まったカメムシが昼の外干しの際に洗濯物に付いてしまうこともあります。

なお、カメムシから嫌なニオイがするのは、高濃度のホルムアルデヒドが含まれる分泌液を出しているから。

このカメムシの分泌液は、洗濯物に付いて時間が経つと、変色して染みになることもあります。

さらに皮膚に付くと、皮膚炎や色素沈着を起こすこともあるのだそうです。

洗濯物にカメムシが付いている場合は、手で払い落とすなどせず、刺激を与えないようにしましょう。

カメムシは一年を通して見られますが、主な活動時期は暖かな春から秋で、活動のピークは越冬の準備を始める秋口です。

ピーク時には部屋干しにしたり乾燥機を使ったりして、外干しをしないように工夫してください。

カメムシを洗濯物に寄せ付けない方法

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ベランダの落ち葉

※写真はイメージ

カメムシを寄せ付けないために、物干し場の落ち葉やゴミなどを取り除いて清潔にして、カメムシが生息できる場所を減らしていきましょう。

また、物干し場のある庭やベランダで植物を育てている場合は、洗濯物から距離を取ったり、数を減らしたりといった工夫も大切です。

カメムシはミントの香りが苦手なので、寄せ付けたくない場所にミントを植えるのもいいでしょう。

ハッカ油を水で希釈し、周囲にスプレーするのも効果的です。

さらに、防虫ネットや洗濯物カバーを使うと、洗濯物にカメムシが付くのを物理的に防げます。

防虫ネットは2mm以下の網目で、カメムシが好まない『黒色』を選びましょう。洗濯物カバーは風で飛ばされないように、洗濯ばさみで固定します。

カメムシに悩まされないように、夏が終わる前にしっかり対策をしておきましょう。

[文・構成/grape編集部]

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