地域によっては40℃を超すこともある、日本の猛暑。夏を乗り切るには、エアコンが必要不可欠といえます。
今や、各家庭に1台はあるのが当たり前。ライフスタイルによっては、夏は常に稼働させている家もあるでしょう。
生活に欠かせない家電だからこそ、私たちは正しい使用を心がけなくてはなりません。時によっては、恐ろしい事故につながる可能性もあるのです。
夏に増えがちな『エアコンの発火事故』に注意喚起
政府広報がウェブサイトで注意を呼びかけているのは、エアコンによる発火事故。
なんと、2018~2022年度の5年間では302件も発生が確認されており、そのうち9件は命を落とすような規模に発展してしまったといいます。
前述したように、夏はエアコンの稼働が増える時期。主な発火の原因は、以下の3つです。
・電源コードの改造や修理、接続(ねじり接続、延長コードとの接続)により接続部分が接触不良で異常発熱、発火
・エアコン洗浄により洗浄液が機器内部に侵入してトラッキング現象が発生し、発煙・発火
・機器内部に小動物等が侵入し、基板に接触することによってショート、異常発熱
政府広報オンライン ーより引用
エアコンに限らず、どの家電も電気を使っている以上、接触不良や発熱により、火事につながる可能性があります。
夏や冬になると、エアコンの稼働時間が急激に増えるため、メンテナンスや使用上の不備によってトラブルが発生しやすいといえるでしょう。
エアコンは、ほかと比べて消費電力が大きい家電。政府は「延長コードを使わず、専用のコンセントに直接つなぐ」「定期的にプラグを掃除する」と対策を呼びかけました。
エアコンを使う時に注意したい『故障のサイン』は?
では、こういったトラブルを未然に防ぐには、どうすればいいのでしょうか。
政府は、故障や事故につながりやすい『故障のサイン』として、以下のように例を挙げています。
・電源コードや電源プラグが異常に熱い
・電源プラグが変色している
・焦げくさいにおいがする
・ブレーカーが頻繁に落ちる
・異音がする
・室内機から水漏れがする
政府広報オンライン ーより引用

※写真はイメージ
一般的に、エアコンの寿命は10~15年といわれています。長く使うほど不調になりやすいため、上記は日頃から意識しておいた方がいいでしょう。
なお、こういった異常が起こった場合は速やかに利用を停止し、電源プラグをコンセントから抜いた上で、販売店やメーカーに連絡することを推奨します。
気温の高い夏場に、エアコンの利用を停止するのは厳しいもの。だからこそ、オフシーズンのうちにしっかりとメンテナンスを行い、定期的に状態を確認するようにしてください。
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[文・構成/grape編集部]