「今年の夏は特に暑いのでお願いなんですが…」
2025年8月9日、そんな書き出しで、Xを通じて注意を呼びかけたのは、商用車メーカー勤務の@trucknakanohitoさん。
トラックの荷台にまつわる、意味が分かるとゾッとする内容に、17万件以上の『いいね』が集まっています。
あなたは、このようなシチュエーションに遭遇したことがありませんか。「無人のトラックから、クラクションの音が聞こえる…」と。

※写真はイメージ
誰も乗っていないはずのトラックからクラクションの音が聞こえたら、誰もが「怖い」と感じてしまいますよね。
しかしその音は、決して幽霊やオカルトの類ではありません。
投稿者さんは、怖がってしまう人々の気持ちを汲んだ上で、このように呼びかけています。
「トラックの荷台の中に人が閉じ込められて、助けを求めているのかもしれません」
投稿者さんによると、実はトラックの荷台の中には非常ボタンがあり、クラクションなどの音を鳴らせるとのこと。

トラックの荷台は、荷崩れを起こしても内側から扉が開いてしまわないよう、強固な造りになっています。
気密性が高いため、万が一作業中などに人が閉じ込められた場合、命に関わるとか。夏の暑い時期はもってのほかでしょう。
そのため、いざという時に周囲の人へ助けを求められるよう、非常ボタンが設置されているのです。
クラクションと連動していたり、「ビビー!」というブザー音が鳴ったり、車のサイズや種類などによって音が鳴る仕組みは異なるといいます。
もしこれらに該当する音を耳にしたら、すぐに110番通報をするのが最善策でしょう。
投稿を見た人たちからは、さまざまな声が寄せられています。
・これを知っておくのは本当に大事。
・また1つ学んだ。知ることができてよかった。
・こんな音を聞いたら本気でビビるけど、冷静に対処しなきゃ。
注意が必要なのは、必ずしも助けを求めている人が音を鳴らしているとは限らないということ。
「助けなきゃ!」という人の善意につけこみ、荷台の中に人を連れ込むなどし、傷害事件や性犯罪につながってしまう可能性もゼロではありません。
そのため、同様の現場に遭遇したら、1人で荷台の扉を開けようと試みるのではなく、まずは110番に通報しましょう。
他人の命を救うためだけでなく、自分の身を守るためにも、『無人のトラックから、クラクションなどの音が聞こえた際の対処法』を正しく覚えておくことが大切です。
[文・構成/grape編集部]