その場所を通る人に、情報を伝えることができる『貼り紙』。

店の休業などを知らせるものだけでなく、「マナーを守って」という注意が書かれているものも、よく見かけるでしょう。

そんな注意書きの貼り紙を見かけると、「陰で大変な思いをしている人がいるのかな」「自分よがりな人が多いのかな」と悲しくなることがありますよね。

バイクに乗るのが好きな、コヤナギ(@MaxFritz_tosu)さん。ある夏の日に、熊本県山鹿市にある歴史公園『鞠智城』の駐車場で『バイク乗りのみな様へ』と書かれた貼り紙を発見しました。

これまでに、さまざまな注意書きを見てきたのでしょう。「また一部のマナーの悪いライダーへの注意か…」と思ったといいます。

しかし、よく読んでみると、思っていたのとは異なる言葉が書かれていて…。

「涙が出るほどありがたい」 真夏の駐車場で見つけた『貼り紙』に書かれていたのは…
貼り紙の写真

貼り紙は、マナーの注意を呼び掛けるものではなく、真夏にバイクに乗る人たちの体調を気遣うものでした!

バイクは、車と違って冷房などがなく、身体が炎天下にさらされるため、夏場は厳しい環境になります。そのため、熱中症などにならないよう「水分をとって」と呼び掛けたのです。

さらには『鞠智城』内にある『温故創生館』の2階で涼むことを提案しています。『バイク乗りの館長より』と書かれていることから、館長もバイクが好きなのでしょう。

「涙が出るほどありがたい」 真夏の駐車場で見つけた『貼り紙』に書かれていたのは…
バイクの写真

『同士』だからこそできる心遣いに、コヤナギさんは「なんとお優しいお知らせ」と感激したのでした。

【ネットの声】

・素敵。

ここには優しい世界があるんだなぁ。

・不意のこういう優しさって、本当に涙が出るほどありがたいですよね。

・館長、マジでバイクが好きなんだろうな。

・これは嬉しいな。休憩できる場所が分からない時、暑さで倒れる人もいるから。

貼り紙を見て、心身ともに救われた人はいるはず。

優しさにあふれた貼り紙が存在するのは、その場を利用する一人ひとりが、マナーやルールを守って行動しているからこそでしょう。

素敵な気遣いが、注意喚起の貼り紙にならないよう、利用者も『優しさ』を守っていきたいですね。

[文・構成/grape編集部]

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