エアコンをつけているのに「部屋が涼しくならない…」「温度を下げても効かない気がする」と感じた経験はありませんか。
実は、エアコンが冷えない原因は機械の故障とは限らず、ちょっとした環境や使い方の工夫で改善できるケースが多いのです。
本記事では、家庭でできるエアコンが冷えない時の対策を紹介します。
エアコンが冷えない原因を徹底解説

※写真はイメージ
エアコンの効きが悪いと、室内が涼しくならないだけでなく、電気代が余計にかかってしまいます。そのため、まずは冷えにくい原因をきちんと把握することが大切です。
オフィスサービスの各種事業を行う、株式会社ダイオーズのウェブサイトでは、以下のように解説していました。
エアコン冷えない症状には、フィルターの汚れや冷媒ガスの不足など、複数の要因が絡んでいる可能性があります。一度使用を停止してからフィルターを外してみると、思った以上にホコリが溜まっていることも珍しくありません。こうした単純な汚れが原因で、冷気がうまく循環しないケースも多く、定期的なメンテナンスが極めて重要です。
ダイオーズ ーより引用
フィルターの汚れ以外に、以下のような原因も考えられます。
冷気の循環不足
部屋のレイアウトによっても冷え方は大きく変わります。冷たい空気は重いため下に溜まりやすく、エアコンから出る風が床近くで停滞してしまうことも。
特に、家具やカーテンが空気の流れを遮っていると冷気が一部に溜まってしまい、部屋全体が冷えない現象が起きるでしょう。
室外機のトラブル
エアコンの冷房は、室内の熱を室外機で外に排出することで成り立ちます。
しかし、室外機の周りに物が置かれていたり、直射日光が当たり続けたりすると、放熱がうまくできず効率が低下。また、経年劣化による冷媒ガスの不足も冷えない原因の1つです。
これは素人では判断が難しく、家庭で改善しにくいため、専門業者の点検や修理が必要になります。
エアコンの容量が小さい
エアコンの容量が部屋の広さに見合っていない場合も、十分な冷却効果が得られないため、一度調べてみましょう。
家庭でできるエアコンの改善策
原因が分かったら、自分で手軽にできることから始めてみましょう。
もっとも手軽で効果が出やすいのがフィルター掃除なので、まずはエアコンカバーを開けて中を確認してみてください。そのほか、家庭でできる対策は以下が考えられます。
室外機の掃除と点検
室外機の周りに邪魔なものがないか、確認してみましょう。雑草や物が置かれている場合は、通気の妨げになっているかもしれません。
室外機を定期的に点検しておくことで、排熱が滞らず冷房性能を維持しやすくなります。
遮光カーテンやすだれで日差しをカット
直射日光が室内に入ると、エアコンでいくら冷やしても部屋の温度が下がりにくくなります。
遮光カーテンやすだれを使って外からの熱をブロックすることで、体感温度が下がり、冷房効率も改善するでしょう。
それでも改善しない場合は?
掃除や点検を行っても冷え具合が改善しない場合は、修理や新しい機種への買い替えを検討する段階に入っているかもしれません。
特に「何度フィルターを清掃しても改善が見られない」「エラー表示が繰り返し出る」といった状況は、内部の機械的な不具合が原因の可能性があります。
・掃除後も効きが悪い
・冷風がほとんど出ない
・異音や異臭がする
上記のような場合は自己判断で分解せず、メーカーや専門業者に点検を依頼しましょう。
また、エアコンの使用年数が10年を超えている場合は、買い替えを検討することも大切です。
今日からできる対策を取り入れ、快適な夏を過ごしましょう
[文・構成/grape編集部]