食中毒というと、生ものやお弁当などの食品をイメージする人が多いでしょう。しかし、対策が必要なのはそれだけではありません。
野山や庭に生えている植物を食用と誤って口にしてしまい、有毒植物による食中毒を引き起こすケースが発生しています。
厚生労働省食品安全情報(以下、厚労省)のXでは、こうした誤食による健康被害について注意喚起が行われています。
有毒植物に気を付けて!

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野山や庭に生えている植物を食用と勘違いして口にし、食中毒を引き起こすケースが毎年発生しています。
食用と間違えやすい有毒植物には、『スイセン』『バイケイソウ』『イヌサフラン』『トリカブト』などがあり、特に注意が必要です。
しびれや嘔吐、呼吸困難などの症状が出やすく、特に高齢者の被害が多いとされています。重症になると命を脅かすこともあるため注意が必要です。
厚労省では、「食用かどうか判断できない植物は、採らない、食べない、売らない、人にあげない」ように注意をうながしています。
有毒植物は、身近な場所にひっそりと生えていることも珍しくありません。万が一口に入れて体調に異変を感じたら、その植物を持ってすぐに病院で診てもらいましょう。
子供やペットも注意して!

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有毒植物は、高齢者だけでなく、小さな子供やペットにも危険です。
中には見た目が美しかったり、つい触りたくなるような種類もあり、好奇心から誤って口にしてしまうケースも少なくありません。
普段遊ぶ公園や散歩コースに、怪しい植物がないか一度チェックしておくとよいでしょう。見分けが付かない場合は、近付かないのが一番安全です。
また、販売されている観葉植物と中にも有毒なものがあります。心配な時は、名前を調べてから部屋に置くようにしましょう。
思わぬところに潜む有毒植物。正しい知識とちょっとした注意が、家族やペットの健康を守ることにつながります。
「この植物は何だろう」と思ったら、むやみに手を出さないことが安全の第一歩です。
[文・構成/grape編集部]