2025年8月8日、ファストフード店『マクドナルド』が、人気ゲーム『ポケットモンスター(以下、ポケモン)』シリーズのオモチャが付属した『ハッピーセット』を期間限定で販売開始しました。
発売前日の同月7日には、『マクドナルド』が営利目的の購入に関する注意喚起を発表。
販売初日から多くのファンが来店し、行列が発生した店舗もあったといいます。
一部では、大量購入や転売目的の買い占め、食品の放置や廃棄といった事態も起こり、ネット上には怒りの声が広がりました。
マクドナルド、ハッピーセットに関する混乱への謝罪と対策を発表
同月11日、『マクドナルド』がウェブサイトを更新。
『ハッピーセット販売に関する大切なお知らせと当社の対応について』とする声明を発表し、今回の混乱について謝罪しました。
『マクドナルド』は「『ハッピーセット』の転売目的での購入や、食品の放置・廃棄を容認しない」と断言。
同行為は「子供と家族に楽しい食体験を提供する」という理念や、レストランとしての姿勢に明確に反するため、以下の取り組みを行うとしています。
購入数のより厳格な制限について
今後、特定のハッピーセットの販売にあたっては、特定の期間において、より厳格な販売個数制限を設けさせていただく場合がございます。また日頃よりマクドナルドをご利用いただいているお客様にはご不便をおかけしますが、販売個数制限期間中は、モバイルオーダーやデリバリーにおいても利用を制限させていただく可能性がございます。詳細については、その都度ご案内申し上げます。
また期間中、制限を超える大量購入を試みる、何度もカウンターに並ばれる、クルーに対して威圧的な態度をとるなど、ルールやマナーをお守りいただけないお客様に対しては、ご購入をお断りします。なお、今回のハッピーセット「ポケモン」の購入時に、明らかに当サービスの運営を妨げる行為をされたお客様、またはそのような購入履歴のあるお客様につきましては、規約に基づき、公式アプリの退会処理をさせていただきます。
フリマアプリ運営事業者様との継続的な協議について
同時に当社では、一部のお客様による悪質な買い占め・転売行為を可能な限り抑制するため、各フリマアプリ運営事業者様に対しても、より実効性のある対策を要請してまいります。
マクドナルド公式 ーより引用
SNS上では、何度もカウンターに並ぶ、クルーに威圧的な態度をとるといった、客の迷惑行為が複数報告されていました。
そのため『マクドナルド』は、『ハッピーセット』の購入数に厳格な制限を設けるほか、マナー違反や大量購入、威圧的な行為が確認された場合は販売を断るとしています。
さらに、悪質なケースではアプリの退会処理も検討。
加えて、各フリマアプリ運営事業者に対しては、転売防止に向けた実効的な対策を求める方針です。
声明の最後では、「ハッピーセットの原点に立ち戻る」ことを強調し、次のようにつづりました。
これらの販売方法・対策については、お客様や店舗で働くクルーの皆様の意見に耳を傾けながら、継続的に見直し、改善を図ってまいります。
当社では「未来を担う子供たちの心と体の健全な成長や発達に貢献することで、家族が笑顔で過ごせるお手伝いをする」というハッピーセットの原点に立ち戻り、いまいちど各種施策を見直してまいります。
マクドナルド公式 ーより引用
ネット上では、さまざまな反応が寄せられています。
・転売もだけど、食品の廃棄は本当に許せない。
・今後の『マクドナルド』の対応に注目します。
・子供がハンバーガーを食べながら、嬉しそうにオモチャを手にする姿が見たいな。
・本当に欲しい人のもとへ、『ハッピーセット』が届きますように。
家族の笑顔を生むはずの『ハッピーセット』が、誰かの利益のために利用されてしまうのは残念なこと。食品の廃棄もまた、心が痛むでしょう。
企業の対策と利用者のマナーがそろってこそ、本来の『ハッピー』が守られるのかもしれません。
[文・構成/grape編集部]