お風呂の床にこびりついた白い汚れが落ちにくく、悩んでいる人も多いはず。
浴室用洗剤だけでは落としきれないことがあるのは、白い汚れの原因がさまざまなためです。
きれいにしたければ、原因に合わせた掃除方を試してみてください。
原因別の掃除方法

※写真はイメージ
住宅設備のリフォームやメンテナンスをしている、株式会社イースマイルのウェブサイトでは、お風呂の掃除方法について以下のように解説しています。
お風呂の床の白い汚れを落とすためには、いくつかのお掃除アイテムが必須です。白い汚れは、アルカリ性と酸性の汚れが混ざって生じたものであり、それぞれに有効なアイテムが異なるからです。
イースマイル ーより引用
お風呂の床の白い汚れは、酸性汚れとアルカリ性汚れの2種類に分けられます。
酸性汚れは頭や身体を洗った時に出る皮脂、アルカリ性汚れは水あかやせっけんかすが原因です。
それぞれの性質に合った洗剤を選んで、掃除を進めましょう。
1.皮脂の酸性の汚れには『重曹』
重曹はアルカリ性のため、酸性の汚れと中和反応を起こして、汚れを落としやすくしてくれます。
まずはシャワーで床全体を軽く流し、重曹を50~100gほどまんべんなく振りかけてください。また、スプレーボトルに水100㎖と小さじ1杯の重曹を入れて、吹きかける方法も効果的です。
重曹をかけて5分ほど置いたら、スポンジやブラシで軽くこすって落とします。
最後に、重曹が残らないようにきれいにすすぎましょう。
2.水あかやせっけんかすなどのアルカリ性の汚れは『クエン酸』
アルカリ性の汚れは、酸性のクエン酸を使うと中和反応が起こり、落としやすくなります。
水200㎖に小さじ1杯のクエン酸を混ぜて、クエン酸スプレーを作りましょう。
床全体に吹きかけたら、乾燥を防ぐためにキッチンペーパーをのせて、その上からラップを被せます。
5分ほど置いたら、スポンジやブラシでこすり落とし、水でしっかり洗い流しましょう。
なお、クエン酸などの酸性洗剤を使用する際は、塩素系漂白剤と絶対に混ぜないようにしてください。混ざると、身体に有害な塩素ガスが発生するため非常に危険です。
よく流したつもりでも排水口などに成分が残っていることがあるので、塩素系洗剤を使用する場合は日をずらすなどの工夫をしましょう。
白い汚れを予防しよう!
白い汚れは、床に水あかやせっけんかすなどが少しずつたまることで発生し、時間が経つと頑固な汚れに変わってしまいます。そのため、日頃からの予防とこまめなお手入れがとても大切です。
入浴後に熱めのシャワーで床全体を流すだけでも、汚れの元となる水あかやせっけんかすを洗い流せます。
また、白い汚れの多くは水滴の乾燥によってできるため、浴室内の水気を残さないこともポイントです。入浴後は、乾いたタオルで水滴を拭き取るか、スクイージーを使って水切りをしましょう。
さらに、入浴後に換気扇を回したり窓を開けて空気を入れ替えたりして、湿気がこもらないようにしてください。
お風呂の床の白い汚れは、日々のお手入れや、使用する洗剤のコツを覚えておけば、手間をかけずにきれいにできます。
[文・構成/grape編集部]