2025年3月31日から放送がスタートした、連続テレビ小説『あんぱん』(NHK)。

絵本シリーズ『アンパンマン』を生み出した、漫画家のやなせたかしさんと暢さんをモデルとした夫婦の物語が描かれています。

短歌『サラダ記念日』で知られる、歌人の俵万智さんも、『あんぱん』の視聴者の1人。

同年8月25日、Xに投稿したエピソードに注目が集まりました。

どうやら、『あんぱん』を見て、ある記憶がよみがえってきたようで…。

『あんぱん』を見ていて、中学生の時の年賀状に、やなせたかしさんの詩を写して書いたことを思い出す。

『一月一日 初日の出 昨日と同じ朝だけど なぜか新鮮 なぜか◯◯…』

片想いをしていた男子が「まっちゃんの詩、ずっと大切にしてるよ」といってくれて、やなせさんの詩だってことをいいそびれました。

漫画家としてだけでなく、詩人としても数々の作品を世に送り出してきた、やなせさん。

『アンパンマンマーチ』や『手のひらを太陽に』の作詞を手掛けたことでも知られています。

そんな、やなせさんの詩を俵さんは、片想いの相手に出す年賀状に、そっと添えていたのだとか。

「やなせさんの詩だ」といいそびれたままだというエピソードも含めて、どこか甘酸っぱく、なんだか心が温かくなりますよね。

また、自身も短歌を通じて多くの人の心に寄り添う作品を生み出してきた俵さん。

その源流の1つに、やなせさんの言葉があったのかもしれません。

ネット上でこんな声が寄せられています。

・俵さん、それ片想いじゃないかもよ。

・素敵なエピソードです。『乙女心』ですね。

・俵さんの作品の根底には、やなせさんの影響があるのかな。

青春の甘酸っぱさと、やなせさんの優しい詩心。

その2つが重なって生まれた、俵さんの思い出は、読んだ人の心をふんわりと温めてくれたようですね。

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[文・構成/grape編集部]

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