結婚を翌日に控えた男性と、そのバチェラーパーティーに参加する10人の仲間は、アメリカ合衆国ミネソタ州にある川でカヌーを楽しんでいました。

その時、仲間の1人が犬の声を耳にします。

カヌーを降りて声のするほうに行ってみると、そこには『顔以外がぬかるみにはまった』セントバーナードがいたのです。

足場が悪い中で行われた懸命な救助

まず、男性たちは地域の消防署に連絡。犬を傷つけないよう注意しながら、自分たちも泥に埋まりつつカヌーのパドルで泥を掘り進めます。

結婚前夜に起きた救出劇 仲間が出会ったのは「泥にはまった大型犬」【4選】
ぬかるんだ土の写真

※写真はイメージ

作業が進む中、男性は犬に首輪がついていないことに気づきました。相手は超大型犬。かまれれば大ケガにつながる危険もあります。

救助開始から30分が過ぎた頃、ようやく消防士が到着。犬はまだ泥から抜け出せず、緊迫した状況が続いています。

泥に足を取られながらも必死に救助を続ける姿は、まさに手に汗握る光景でした。

助けを求める犬に手を差し伸べるヒーローたち

人間と犬は、古くから生活をともにするいわば『相棒』のような関係です。警察犬や介助犬、救助犬など、人間を助けてくれる犬もいます。

危険な状況に置かれた犬たちを「何がなんでも助ける」と奮闘する人々の姿を見ていきましょう。

炎天下の山に置き去りにされた犬

『グランドキャニオン』で知られるアメリカのアリゾナ州は、年間を通して気温が高く乾燥した気候です。

そのような場所にある山で、男性が横たわる1匹の犬を発見しました。犬は穴の中に隠れているため、なかなか外へ引っ張り出せません。

犬を発見した男性はすぐさま地元の保護団体に連絡し、保護団体の人が到着する2時間もの間、犬のそばで優しく声をかけたのです。

照りつける太陽、水場のない乾いた山道で繰り広げられた救出劇は、過酷さの中に人の優しさが光ります。

崖に転落した犬

イギリス海峡に浮かぶ『オルダニー島』のオルダニー消防署に、1本の救助要請が入りました。

現場へ向かった隊員が目にしたのは、崖の10m下あたりで立ち往生している1匹の犬。

車も入れないような険しい道を進み、ウェビングや救助用ハーネスを駆使して救助に挑みます。

一歩間違えば犬も人間もケガをする危険な状況。命綱を頼りに懸命に引き上げる姿は、見る者の胸を打つでしょう。

迷子になった犬たちがいたのは…

オーストラリアのビクトリア州に住む飼い主さんは、愛犬2匹が自宅を抜け出したことに気がつきます。

飼い主は近所を探し回り、SNSでも情報を呼びかけましたが、4日が経過しても見つかりません。

そんな時、近所の人が1匹を『坑道の入口』で発見します。しかしもう1匹は、8m下に落ちていたのです。

地元消防士と救急隊員が慎重に救助を進める中、現場は最後まで緊張感に包まれていました。

[文・構成/grape編集部]

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