読み札と絵札に分かれた2種類の札を使い遊ぶカードゲームの、カルタ。

「子供の頃に遊んだことがある」という人は、多いのではないでしょうか。

ギャグ漫画家の小山コータロー(@MG_kotaro)さんは、そんなカルタから着想を得て、『ギャグ漫画カルタ』シリーズをXで投稿。

2025年5月14日に公開された記念すべき1本目は、『あ』を読み札とする、『アンテナ高校生』と題した作品でした。

とある高校のクラスに、1人の男子高校生が転校してくる場面から始まり…。

転校初日、質問攻めにあう転校生 イスに座りながら、淡々と返した『答え』が?
漫画の画像

転校の理由と聞いてパッと思い浮かぶのは、『生徒や教師との人間関係の悩み』や『家庭の事情』などでしょう。

しかし、その転校生が抱えていたのは、予想の斜め上を行く事情だったのです!

どういうわけか、放物線の曲面をした反射器を持つ、パラボラアンテナを装着した転校生。

クラスメイトからの質問を漏らさずキャッチし、まるで信号を送信するかのごとく一斉に返答するさまには、思わず笑ってしまいますよね。

ギャグ漫画家・小山コータローさんに、grapeがインタビュー

同年8月29日現在、最新では『る』の読み札をテーマにした漫画が公開されている、『ギャグ漫画かるた』シリーズ。

grapeは、斬新な切り口で笑いを届け続ける小山さんの頭の中を覗くべく、インタビューを実施しました。

――まず、『ギャグ漫画カルタ』シリーズを描こうと思ったきっかけを教えてください。

カルタにしたのは、フォーマットとしてなじみのあるものにしたほうが、みんなが読みやすいかなと思ったからです。

タイトルがカルタになっているだけで、やっていることは普段と変わりませんけど!

転校初日、質問攻めにあう転校生 イスに座りながら、淡々と返した『答え』が?
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――これまで掲載した『ギャグ漫画カルタ』シリーズの中で、もっとも反響が大きかった作品はどれでしょうか。

反響大きかったのは、読み札が『と』の『トークテーマパーク』ですかね。

作品に出てくる『見聞口(ミキキマウス)』がなんだかよかったみたいです。気持ち悪いですけどね。

転校初日、質問攻めにあう転校生 イスに座りながら、淡々と返した『答え』が?
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――『ギャグ漫画カルタ』シリーズでも見られる、豊富なギャグのアイディアは、どのように湧き出てくるのでしょうか。また日々のルーティンなどがあれば教えてください。

アイディアに関しては、生活していてふと思いついたものの断片をメモしているくらいですね。

『なんちゃって漫画家』なので、漫画とは関係ない本業の仕事で飯を食っているんです。その仕事中にメモを取ったり、とりあえず1コマ目を無造作に描いてみてから「こいつは何を喋っているのだろうか」と考えたりもします。

7時に家を出て出勤、18時くらいに帰宅してそこから漫画を描いて…の毎日!

忙しい日々を送る中で、ふと浮かんだアイディアをもとに作品を投稿し続けている、小山さん。

そんな小山さんが、ギャグ漫画を描く理由とは…。

ギャグ漫画家が、特に影響を受けている作家が?



――世に出ているギャグ漫画の中で、もっとも面白いと感じる作品はどれでしょうか。また、尊敬している作家さんがいれば教えてください。

難しいですね。

自分のギャグ漫画が好きなので、自分だと思いたいです!自分の描いた中でも、『絶対に終わらないギャグ漫画』という100ページにわたるシリーズは特に自信があります。

尊敬している作家さんはたくさんいますが、影響を受けているという意味では和田ラヂヲ先生です。

転校初日、質問攻めにあう転校生 イスに座りながら、淡々と返した『答え』が?
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――普段から特に熱中しているコンテンツはありますか。

基本的に漫画やドラマ、映画、本などをあまり摂取しないのですが、一番はやはりお笑いですね。

お笑いタレントさんが大好きなので、単独ライブを観に行ったり、お笑いタレントさんが出演するラジオを聴いたりしています。

――『ギャグ漫画カルタ』シリーズのラストは、このままいけば『ん』で終わるかと思います。すでに構想は練られているのでしょうか。

確かに『ん』で終わるんですよね。なんにも考えていないです!

いってしまえば『あ』の時からなーんにも考えていないので、とりあえずiPadに向かって頭文字を描いてから「なんてタイトルにしよう…」の連続ですね。

転校初日、質問攻めにあう転校生 イスに座りながら、淡々と返した『答え』が?
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最新『る』の読み札『ルールブックの礼』

――もし、ギャグ漫画のほかにも描いてみたいジャンルがあれば教えてください。

少女漫画を描いてみたいですね。なんとなく!

――ギャグ漫画家として、今後の目標や成し遂げたいことはありますか。

今後は…売れたいです!面白いので!

普段からお笑いを愛し、自らが「面白い」と思う直感に自信を持って作品を世に届けている、小山さん。

『ギャグ漫画カルタ』シリーズをどのような結末で着地させてくれるのか、楽しみですね!

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※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。

[文・構成・取材/grape編集部]

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