食材を切る時に使用するまな板。表裏同じような見た目をしていますが、正しい向きなどはあるのでしょうか。

まな板の裏表、またその使い分けについてまな板専門サイト『まな板ドットコム』を運営している、ダイト株式会社に取材しました。

同社は、まな板の使い方やお手入れ方法に詳しいプロがいる企業です。

まな板には表裏があるのか

まず、まな板の表裏についてうかがったところ、このような回答がありました。

まな板には両面とも滑り止め加工が施されていますので、一般的には裏表はありません

滑り止め(シボ)が片面にしかついていないまな板につきましては、シボ側が表になります。

『シボ』というのは、まな板表面につけた細かな凹凸(エンボス/梨地仕上げ)のことです。

『シボ』は包丁や食材が滑りにくくするためについていますので、ついている表側を上にして使います。

木製まな板にはシボ加工などがありませんが、樹脂製と同じく裏表はありません。※

※多くの木製まな板は『両面使える』ように作られています。ただし木目の流れ方や乾燥の仕方によって、そり防止のために『裏』『表』を意識して使うのがよい場合もあります。

両面使ってもOK? まな板の使い分けをプロに聞いてみたら…
まな板の写真

※写真はイメージ

表裏がないにしても、まな板には2つの面があります。この2つの面は使い分けるべきなのでしょうか。

同じく『まな板ドットコム』にうかがったところ、このようなアドバイスがありました。

まな板は使い分けするべきものではございませんので、ご使用者さまの使い勝手のよい方法でよろしいかと思います。

使い分けを考えるとしたら、片面は肉や魚、もう片面は野菜などでしょうか。

または、包丁の力加減で表面の傷が変わってくるため、硬い食材と軟らかい食材で分けるといった使い方でしょう。

もし使い分けをするのでしたら、隅に傷をつけるなど、目印で対応してください。

もし、まな板の2つの面を使い分けるのなら、食材の種類や硬さによって選ぶのがよさそうです。

今後まな板を使う際には、本記事で紹介したポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。

[文・取材/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]

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