ハローワークや求人広告媒体に掲出されている求人票において、『アットホームな会社』といった、うたい文句が目に留まったことはありませんか。
基本的には社員同士の距離が近く、和やかな雰囲気で働ける職場を指す表現として使われることが多いですが、人によってとらえ方はさまざまです。
中には、労働法に違反するような働き方を強制する、ブラック企業を連想してしまう人もいるのではないでしょうか。
ヒロ・コトブキ(@kotobuki_hiroju)さんがXで公開した、『アットホームな会社』にまつわる創作漫画が反響を呼んでいます。
ある新入社員が、初めて上司に挨拶をしに行った時のことです。上司は「うちは『アットホームな会社』だからね」といった直後、目を疑うような行動を取り…。

自宅や自室内を裸で生活する人のことを、『裸族』と呼ぶことがありますよね。
上司は、そんな開放的な生活に憧れを抱いていたのでしょうか。上司の自由すぎる振る舞いを目の前にして新入社員がドン引きしてしまうのも、無理はありませんね…!
現実世界ではありえない光景が描かれた漫画には「家でひどい扱いを受けていそう…」「床に靴下がたくさん落ちていそうですね」などの声が寄せられています。
『アットホームな会社』に対する考えを、作者に取材してみた
『アットホームな会社』を題材に、ユーモラスな漫画を描いてみせた、ヒロ・コトブキさん。
grapeはヒロ・コトブキさんに、『アットホームな会社』とうたわれている企業に対してどのような印象を抱いているのか取材してみると、このように答えてくれました。
『アットホームな会社』と聞いて浮かぶものは、僕にとっては少し『窮屈』な印象です。そこには『アットホームが売りになる・長所になる』という解釈があるので、職場に入ったら「僕も口角を上げなくてはならない」という怖さと圧迫感があります。
何も聞かされずに、実際に入社してみたら「いやぁ、アットホームな会社ですね」「そう?そっか、うちはアットホームなのか」となるくらいが、圧のない『アットホーム』なのかなと思います。
求人票に書かれていることを読むだけで、その会社のすべてを理解できるわけではありません。
『アットホームな会社』などのうたい文句は、あくまで参考程度にとらえるのがいいのかもしれませんね。
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[文・構成・取材/grape編集部]