洗濯研究家の平島利恵です。
お風呂上がりに欠かせないバスタオル。
試しに、洗ったあとのタオルをつけ置き洗いすると、こんなに茶色い汚れが出てくるという結果に…。

実は、バスタオルというのは想像以上に汚れが蓄積しやすいアイテム。清潔そうに見えても、タオルは使うたびに汚れをため込んでいます。
バスタオルは毎日洗うのが基本
「お風呂で身体を洗った後だから、そこまで汚れない」と思われがちですが、実際は違います。入浴後は汗をかきやすく、皮脂や水分もタオルに残ります。
清潔になった身体を、不衛生なタオルで拭くのはもったいないですよね。
汚れが蓄積したタオルを使い続けると、嫌なニオイや黒ずみ、ゴワゴワの原因になり、タオルの寿命を短くしてしまいます。

もちろん「毎日洗うのは難しい」という場合もあるでしょう。そんな時は、次の工夫を取り入れてください。
必ずしっかり干して乾燥させる
使用後は風通しのよい場所に広げ、できるだけ早く乾かしましょう。濡れたまま放置すると雑菌が一気に増えます。

洗濯はいつも以上にしっかり行う
2~3日に一度の洗濯なら、汚れが蓄積している前提で行うことが大切。洗濯時の注意点は以下の通りです。
【洗濯時の注意点】
1. 1回の洗濯量を減らす。
2. 洗浄力の高いアルカリ性洗剤を使う。
3. すすぎは必ず2回以上行う。

時々、アルカリ性洗剤をお湯に溶かしたつけ置き洗いを通常の洗濯にプラスして、蓄積した汚れをリセットしましょう。
タオルのサイズを見直す
家族分の大きなバスタオルが洗濯の負担になるなら、小さめのフェイスタオルを使うのもおすすめです。洗濯物のかさが減り、こまめに洗いやすくなります。

バスタオルを清潔にして、ふわふわに
バスタオルのふわふわ感は、干し方によっても変わりますが、蓄積汚れを落とすことも大切です。
皮脂や雑菌が残ったまま使い続けると繊維が硬くなり、ゴワゴワや嫌なニオイ・黒ずみの元になります。
毎日洗って清潔に保つことが、ふわふわ感を長持ちさせる近道です。
清潔で柔らかなタオルは、毎日の暮らしを気持ちよく整えてくれます。
ぜひ今日から、バスタオルを毎日洗う習慣を取り入れてみてください。


洗濯研究家であり、株式会社Heulie(ユーリエ)の代表取締役。フルタイムで働く4児のママ社長。
洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。
自社ブランドの人気の洗濯洗剤「Rinenna(リネンナ)」は、つけ置き洗いで驚くほど汚れが落ちると、好評を得ている。
Webマガジン『暮らしの道具店』で、洗濯についてのコラム監修
Rinenna公式ページにて洗濯コラムを執筆
https://rinenna.jp/
⇒YouTube、Instagram
[文・構成/平島利恵]