2025年10月3日、テレビドラマ『終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—』(フジテレビ系)の制作発表が行われました。
同ドラマは、俳優の草彅剛さんが主演を務める遺品整理人の物語で、同月13日から放送がスタートします。
制作発表には、草彅さんを始め、俳優の中村ゆりさん、八木莉可子さん、塩野瑛久さん、小澤竜心さん、要潤さん、国仲涼子さん、古川雄大さん、月城かなとさん、中村雅俊さん、風吹ジュンさんの計11名が登壇しました。

撮影:grape編集部
本記事では、約1時間の制作発表の様子のほぼ全貌をレポートします!
草彅さんが共演者の名前を間違えてしまったり、もらったプレゼントに大喜びしたエピソードだったり、盛り上がった1時間でした。
登壇者総勢11名、挨拶全文公開!
まずは、それぞれ挨拶から始まりました。
草彅:みなさまこんにちは。鳥飼樹を演じました草彅剛です。
今日はお集まりいただきありがとうございます。本日は短い時間ではありますが、よろしくお願いします。

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中村ゆり:みなさん、今日は本当にありがとうございます。中村ゆりです。
完成した1話を見させていただいて、とても素晴らしいドラマになっていると思うので、今日はその魅力をたくさんお伝えできればと思います。よろしくお願いいたします。

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八木:本日はお集まりいただきありがとうございます。久米ゆずは役を演じさせていただきました八木莉可子です。
いろんな形の愛を描いた作品だと思っています。ぜひみなさんにご覧いただけると嬉しいです。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

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塩野:みなさん、こんにちは。矢作海斗役を演じました、塩野瑛久です。
本日は短い時間ではございますが、よろしくお願いします。

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小澤:みなさんこんにちは。高橋碧を演じました小澤竜心です。
とても碧は口下手な子なんですけども、人に愛されるいい役だと思っています。みなさん、今日はよろしくお願いいたします。

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要:御厨利人を演じました要潤です。どこか冷たい夫で、中村ゆりさんの役とは色々ギクシャクしてしまうんですけど、現場ではとても仲よくやっております。
ほんとに素晴らしい作品になってますので、みなさんお楽しみに。

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国仲:森山静音を演じてます国仲涼子です。ちょっと怪しい女の人を演じています。
でも現場はみなさん仲がよく、今日初めて会う方が本当に多いので、この場がすごく新鮮で嬉しいなと思っております。今日はよろしくお願いします。

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古川:本日はありがとうございます。波多野祐輔役の古川雄大です。
遺品整理人という今までスポットが当たったことのない職業にスポットを当てると、こんなに魅力的なドラマに仕上がるかなというのを感じてます。
本来伝わらなかった思いが伝わっていくという温かさを感じながら、同時に儚さを感じるという、本当に本を読んでいて不思議な気持ちになりました。とても、新しいドラマだと思います。本日はよろしくお願いいたします。

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月城:とても濃い御厨家のみなさまの中で、私自身とても楽しんで挑戦することができました。
ぜひたくさんの方に見ていただきたい作品です。どうぞよろしくお願いいたします。

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中村雅俊:みなさんこんにちは。中村です。よろしくお願いします。草彅くんが働く会社の社長を演じさせていただきました。
遺品整理の会社なんですけど、このドラマは面白くてですね、そのエピソードを積み重ねてやるのかなと思いきや、実はサスペンスであって、かつラブストーリーでもあるっていう非常にぜいたくなドラマになってるんじゃないかと思います。
すごく面白いなと思いながら社長の役を演じさせていただきました。よろしくお願いします。

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風吹:鮎川こはるを演じました風吹ジュンです。今日はよろしくお願いします。
「このドラマは特殊だ」「面白い」っていう声が出てるんですけど、私は役を通して素晴らしい経験ができたなっていうことを今日お伝えできたらと思います。
とても学びのある多いお話して、私もいろんな経験を現場でしましたけど、とっても楽しかったので、そんな楽しさが見ている方に伝わりますようにと思っております。今日はよろしくお願いいたします。

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草彅剛、共演者の名前を言い間違えてしまい…
5年前に妻を病気で亡くし、小学1年生の息子を1人で育てるシングルファーザーの備品整理人、鳥飼樹を演じた草彅さん。
ストーリーの題材は重い内容でありながらも、和やかな雰囲気で制作発表が始まりました。
現場の雰囲気を聞かれると、さらに盛り上がる展開に。なぜかというと…。
草彅:ほんとに楽しくて。そうですね、先ほど、ナカマさんがおっしゃっていましたけど…。あぁ、また間違えちゃった!
今なんて言いました?ナカマさんって言いました?

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なんと、草彅さんが国仲さんの名前を間違って呼んでしまったのです!
「現場でも、国仲さんのことをナカマさんって言っちゃうんですよ。すみません、こんなみなさんが見てる前で」と、今回が初めてではなかった様子。
草彅:名前を最初から間違ってしまって。国仲さんが、おっしゃっていたんですけど、会わない方もいらっしゃって、今日初めて会う。
私、このメンバーの中で主人公なんてすごいですね。本当に嬉しい限りでございます。
大変暑い夏で、秋口から始まるドラマということもありまして、衣装も季節に合わせるので…。その中で、みんなと一緒にお芝居できたことが楽しくて。だけど、やっぱり名前を間違えるっていうのはダメですね。
風吹さんがおっしゃる通りに、僕は先輩方も、それと僕より若い方からも、ほんとに学びのある現場でした。
草彅さんは、2年半ぶりの連ドラ主演。関西テレビが制作のドラマとしては、単発ドラマも含めると10作目の主演になります。
一方、草彅さんの事務所の後輩となる小澤さんは、ドラマの出演が今回が初。「どうだった?」と聞かれると…。
小澤:僕はドラマ自体初めて、今回出演させていただいて。
草彅:10作目の僕を見てどう?
小澤:リラックスされていて、とてもアットホームな現場でした。
草彅:ありがとうございます。
草彅さんが作り出す現場の雰囲気が、アットホームだったといいます。
すると、ここから草彅さんのトーク回しが始まりました。「中村さんどうですか」と中村雅俊さんに話を振り…。
中村雅俊:草彅剛という男は変なやつだなと思いました(笑)。とにかく異常に元気で、そしてスタッフがいうような「はい、次本番行きます」とかってあるじゃないですか。
それを主役の本人が言ってのけてるという現場がありまして。元気だし、みんなをよく引っ張っていくなと思ってですね。非常にいい主役の人だと感心しておりました。

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「いや、僕も、中村さんからたくさん教えていただいた」と言うと、中村雅俊さんは草彅さんに「アワビの食べ方を教えた」と演技ではなく、プライベートでの指導があったことを明かしました。
草彅:古川さん、どうですか。古川さんはこのドラマで一番喋っている人なんですよ。僕、一言一句ね、どのキャラクターがセリフが多いか全部調べたんですけど、古川さんが一番喋っている。
主役の僕より一番喋っていて、めちゃめちゃセリフ量はあります。
セリフ量が多いという古川さん。
「説明のセリフが多くて結構緊張していたんですけど、草彅さんが、本当に現場を温かくしてくださったので、すごく助けていただきました」と、やはり草彅さんの現場での振る舞いを絶賛していました。

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八木さんに話を振る草彅さんは、誕生日プレゼントで思い出したことがあるそうです。
草彅:八木さんにね、誕生日プレゼントで扇風機いただきまして、その扇風機が大活躍でしたね。アメリカ製なんですけど。
八木:本当にそこまで気に入っていただけるとすごく嬉しくて。いつも扇風機の話をしてくださる。そんなにプレゼント喜んでいただけることはなかなか…。
草彅:ドンピシャでした。
八木さんからのプレゼントに大喜びだった草彅さん。
実は、草彅さんからもらったプレゼントに喜んでいる共演者がいました。後半に、その共演者が明らかとなります…!

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ドラマについて聞かれた八木さんは、重い題材とは裏腹に、草彅さんが明るく引っ張ってくれたおかげで現場に行くのが楽しかったといいます。
同じドラマに出ていても顔を合わせるのは初めて!?
11名のキャストが登壇するも、中には初めて会ったという共演をしていない共演者もいたそうで…。
風吹さんは、ほとんどの出演者と初めてだといいます。中村雅俊さんとは夫婦役を何度もやっているそうですが、久しぶりに会ったのだとか。
風吹:ここで始まるんだなって思いながら、隣のセットを見てたんですけども。
中村:会ったのは初めてだよね。
風吹:そうです。もうほんと不思議ですね。
草彅さん演じる鳥飼の遺品整理会社『Heaven’s messenger』で働く社員を演じている塩野さん。
「ダブルのスーツが似合ってます」と草彅さんから褒められると『Heaven’s messenger』をイメージした衣装だといいます。
草彅:本当にこう、若いエネルギーというか、僕は塩野さんから感じて。
塩野:いやもう僕は若くないですけども。
草彅:すごく、フレッシュな感じで
塩野:ありがとうございます。
草彅:また重要な役どころでね。
塩野:そうですね、結構、回を増すごとに大事になってくる役でもあります。今日初めましての方が、すごい多いんですけど、なんか不思議とそんな感じがしないぐらい、その本の内容がぎっしり詰め込まれてて、一体感のある、でもそれぞれに物語がある作品だなっていう風に思いますね。
草彅:まだ言えないですけど、最終回に向けてね。グッとくるシーンがたくさんあるので、視聴者の方にも早く届けたいなっていう思いがあります。月城さんは、喋っていないですね。
月城:役どころとしては結構難しかったんですけど、みなさまにたくさん感情を引き出していただいて、挑戦できたなって。でも、まさか自分の人生で要さんの妹を演じることがあるなんてと。素敵なみなさまに出会えたことが、貴重な体験になりました。

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喋っていない共演者にも気を配り、場を回していく草彅さん。
きっとこのようなやりとりが、現場でも行われていたのでしょう。
「真ん中にいるので、やるしかない。シーンとすると、なんか喋んなきゃいけないと思う」と話す草彅さんは、司会者にも「完璧な司会ぶり」と褒められていました。
『戦争』シリーズとは違うテイストのドラマ
これまでテレビドラマ『嘘の戦争』『罠の戦争』(フジテレビ系)の『戦争シリーズ』で主演をしてきた草彅さん。
今回は違ったテイストのドラマに、このように感想を述べました。
草彅:そうですね、ほんとに僕は運がいいことに、カンテレさんからお仕事をいただきまして、いつも人生を学ばせていただいてるんですよね。
自分の人生により寄り添ってくれているドラマで、またこのドラマを機にターニングポイントというか、本当にそう思える素敵な、愛のあるスタッフの方とキャストのみなさんとこうやって作品を作り上げることができたから思えることです。
今後も精進して僕がこういう仕事をやっている限り、カンテレさんのドラマにまた出演したいなって早くも思えてくる。撮影が終わると、やっぱどことなくさびしくなっていくような。
『戦争』シリーズは、復讐が絡んでるエッジが効いた、パッションがあふれるような芝居が多かったんですけど、今回はすごく温かいお芝居が多くて、本当に見やすいドラマです。
また、僕自身も『戦争』シリーズとは違って、また1個上のステージで、みなさんと大人っぽくお芝居できたんじゃないかなと思います。

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完成した作品を見た草彅さんは、嬉しそうにしながら、このように語りました。
草彅:今一番ドキドキしています。みなさんがこれから見てくれるっていう、こういう時が幸せなんですよね。
大きな事故もなく…小さな事故もないんですけど、暑かったのでスタッフの方が、1人も倒れることなく、みんなで助け合いながら、氷を配るとかして。
それでこうやって1つの作品ができて、今、もしかしたら放送する時より高揚感が…。なんか、おいしい食事を食べる前みたいな感じなんですよね。
100人いたら100人感じ方が違うわけで、どうやってこの温かいドラマを受け取ってくれるのか。
一人ひとりいただいた役を僕らがこう作って、その役をみんながどうやって感じてくれるのかなっていうのは、多分ほかのキャストも僕と同じ気持ちだと思ってます。
中村ゆりさんは、草彅さんとの共演を聞かれると、ギャップを感じたようで…。
中村ゆり:自分が学生の頃からテレビで見ていた大スターの草彅さんのイメージとは違って、本当に明るくて、もう草彅さんがいらっしゃるだけで現場が華やかに明るくなって、いい意味でずっとふざけているし(笑)。私もほんとに笑いが絶えなかったですし、何よりもこんなに、紳士でレディーファーストな男性が日本にいるのかってぐらい!
草彅:褒められちゃった!
中村ゆり:細かいことに気づいて褒めてくださるし、子役の永瀬矢紘くんが、私に「吹き出物ができてる!」みたいなことを言ったら草彅さんが「こら!女性にそういうことを言うもんじゃない」とか。なんて細やかな気遣いができるイタリア人かなって思って。
中村ゆりさんからの称賛に照れた様子を見せた草彅さん。
「イターリアン!パスタ食べますか!」とおどけて、会場を盛り上げていました。

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そんな草彅さんを見て、中村ゆりさんが「優しさでもうほんとに素晴らしくて。全男子に習ったほうがいいよっていうところがたくさんありました」といいます。
すると、突然「僕はいつも要さんを見習ってるので」と、草彅さんからボールが回ってきた要さん。「いやいや」と謙遜する様子を見せていました。

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要さんが演じるのは、御厨ホールディングスの専務で、中村ゆりさん演じる御厨真琴の夫。
ドラマの中では、いつも卑劣な言葉を浴びせる役どころだといいます。そんな要さんの演技を見て草彅さんは…。
草彅:結構ひどい役ですよね。怖かったもん、一緒にお芝居するの。いや、要さんの中にそういうものがあるのかなと思うくらいで。
中村ゆり:ちょっとした目線とかがすごい怖くて。そういう細かい役作りをされていて、だいぶお芝居を引っ張っていただいたので、頼りになる男性が2人いて本当に助かりました。
要さんの恐ろしい演技にも注目したいですね。
暑い中での撮影だったという本作。しかし、風吹さんはというと…。
風吹:そういう時期でしたけど。スタジオが私の場合多かったです。待っている間も色々見ているだけで楽しかったですけど、本当に今回学びの多い役でした。
余命3か月っていうと、寝てばっかりみたいなことを想像していましたが、台本が来た時に「あれ。私が思ってたものと随分違う」っていう内容で、「こんな風に余命を過ごすことができるのか」って思いました。
もしかしたら「こんなはずはない」っておっしゃる方もいるかもしれませんけど、考え方や心の持ちようで、もしかしたら新しい出会いもあるし、その経験で本当に日々が変わっていく。3ヶ月の命でしたけど、本当に楽しい経験になったので、ぜひみなさん角度を変えて見ていただけたらいいなと思います。

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ベテランの大御所俳優として出演したのは風吹さんだけではありません。芸歴50周年を迎えた中村雅俊さん。
見どころをこのように語りました。
中村雅俊:1番ドキドキしたのは、渡された台本を読む時だったんですよね。それくらいすごく今回台本を読ませてもらって、いい話だなと思いながら演じさせていただきました。
『Heaven’s messenger』で働く役を演じた塩野さん、八木さん、小澤さんの3人。
塩野:八木さんってすごいですよね。いろんな表情を持ってますよね。
八木:表情ですか。ありがとうございます。
塩野:結構、最初は謎めいていて、あんまり人と接したくないみたいな役ですけど、どんどんそういうキャラクターが変わっていく様とか、注目していただけたら嬉しいですね。
中村雅俊:社長として2人の関係がどうなるんだろうと見ていて。
小澤さんは、初めてのドラマ出演でしたが、その振る舞いをほかの共演者から称賛されていました。
中村雅俊:本当に人間のよさをすごく感じて。みんなから好かれていて、とっても微笑ましいっていう感じで見ていました。
古川:竜心は、初めてのドラマとは思えないぐらい、堂々としていて。そこに存在するだけで碧という人物が浮き彫りになるような存在感でした。
小澤:もう初めてなので、みなさん色々教えてくださって。それを毎回刺激に楽しんでやってました。

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要さんが演じる御厨利人は、草彅さんが演じる鳥飼といずれ対立する役どころ。印象について聞かれると…。
要:草彅さんの現場は、いつも楽しいですよね。シーンってならずに、なんかいつも剛さんが音頭を取ってテンポを作ってくれるというか。今回もすごく楽しみに現場を過ごさせていただきました。
草彅:褒めていただくと嬉しいんですけど、自分が楽しんでいるだけなんですよね。もうとにかく現場が楽しくて。次はどんなシーンが撮れるのかなとか、ワクワクしている。みなさん微笑ましく受け入れてくださるので、優しいなと思ってね。もうとにかく楽しくて。でもちゃんとメリハリつけてやらないとこはいけないし。
この場で共演者に伝えておきたいメッセージは?
ドラマでは、大人の恋愛も見どころの1つ。国仲さんが、ポイントを聞かれると困った様子を見せてこのように答えました。
国仲:大人の恋とは、と言われるとなんかすごく難しいですね。どうなんでしょうか。要さん。
要:なんで僕なんですか!?
国仲:「なんなんだこの女性は!」っていう風に1話から登場しているので。でも、目的があって何かを伝えたくて登場しているので、そこを見ていただけたら嬉しいなと思います。最後は納得いく役になっているのかなとは自分では思うんですけど、そこが見どころかなと思っています。
国仲さんが演じる森山静音がドラマの伏線になるようです。今後の展開を見る上では大事な役どころになりそうですね!

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個性豊かな人がそろっている御厨家。
御厨家の長女を演じた月城さんは、撮影現場は和やかだったといいます。
月城:撮影現場はとても和やかで、大御所のお2人に緊張していたんですけれども、とても和やかにいろんなお芝居を受け止めてくださって。
まだ未知な部分がたくさんあると思うので、そこはぜひ楽しみに見ていただきたいポイントかなと思います。

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草彅剛が会いたい人は?
記者から「サブタイトル『もう二度と、会えないあなたに』に合わせて、会えないけど会いたくなる人は?」と聞かれると、草彅さんはある人を思い出したようです。
草彅:西麻布の中華料理のおじさん。「おまっちゃさま~」って言うおじさんがいたんですけど、その人を急に言われて思い出した。
「お待ちどうさま」じゃないですよ。僕はその「おまっちゃさま~」を聞きたくて餃子をたくさん頼んでいました。

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印象に強く残っているという中華料理店のスタッフ。草彅さんは「おまっちゃさま~」と、撮影現場でも言っていたそうですよ。
中村雅俊さんは、ある監督が記憶に残っているといいます。
中村:50年前にやってた『俺たちの旅』っていうドラマの映画が出来上がりまして。そういう意味で言うと、その監督がいたんですよ。その方はもう20年くらい前に亡くなって、すごくお世話になったので、今は会えないけれど、また会えたらいいなっていう感じですね。
風吹さんと国仲さんは、共演という縁を深く感じたようで…。
風吹:この芸能生活、何年も続けてますけど、みなさんとご一緒する機会がなくて。「やっと会えたな」っていう草彅さん。だから、本当にこうやってご一緒するのって大変。またお会いしたいですって本気で思います。
国仲:よく共演する方と、もう一度きりしか会わない共演者の方がいる中で、草彅さんと何度か一緒にお仕事ができてすごくいい縁だなと思っています。
中村ゆりさんにも話が振られると、自分には回ってこないと思っていたのか驚いた様子を見せていました。そして、草彅さんの中華料理店の話から関連して…。
中村:中華屋でいうとラーメンを愛しているんですけど、でもおいしいラーメンはやっぱ1時間並ぶっていう覚悟が必要なんですね。そういう意味では、私はラーメンです。
替え玉をするほどラーメンが好きだという中村さん。
劇中でもアクティブな一面があり、ギャップに驚いた共演者は少なくなかったようです。

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続いて「この場で共演者に伝えておきたいメッセージは?」と聞かれ、要さんは草彅さんに恋愛に似た気持ちを抱いたことを明かしました。
要:僕、草彅さんからネルシャツのプレゼントをいただいたんですよ。
草彅さんは古着が好きで、いつもおしゃれな格好されていて。僕もそれに影響されて古着を着出したんですね。
ちょうど季節の変わり目なのでネルシャツを探していたんですよ。その時にちょうど、草彅さんから頂いたので恋愛に似た気持ちに…。
まだ1回も袖を通す勇気がなくて、ちょっとこれから育てていきたいなと思います。
このエピソードに対し、草彅さんは配信映画『新幹線大爆破』で共演した際に要さんのことが印象に残っていたようで、「たまたま自分の買い物してたらなんかこのサイズ要さんのサイズかな、と思って」といいます。
要さんは「常に僕のこと思ってくれて、すごいありがたいです」と感謝していました。
八木さんは、撮影中叶わなかった出来事を紹介しました。
八木:「小澤さんがダンスが上手」って塩野さんと一緒に話を聞いていたんですけど、そのダンスを見ることがなかったので、いつかキレッキレに踊っているところを見たいです。
ダンスが得意な小澤さん。実は、撮影中に突然草彅さんとダンスバトルが始まったといいます。
小澤:撮影の合間に、草彅さんと目が合ったと思ったら、「ダンスバトルしよう」って草彅さんが言い出して、撮影の合間に、音もなしに急にダンスバトルが始まりました。
草彅:そうだね。俺、負けたけどね。上手いんですよ。今度また一緒に踊りましょうね。
小澤:はい、踊りましょう。教えてください。
草彅:こちらこそ今のダンスを教えてください。僕のアナログなので。ロボットダンスですよ。
最後に、ドラマを楽しみにしてくださっているファンに、メッセージを送りました。
草彅:3~4か月、このチームで一緒のものを作ってきた一体感というか、僕たちの仲のよさが伝わったんじゃないかなと思っています。
僕はこのドラマを通して、みなさんに届けたいことがあるとすれば、人生において一番価値があることって、いつもそばで笑ってくれたり、泣いてくれたりする人がいるっていうことなんじゃないかなってことを、ドラマを通して感じる部分が多かったです。
もちろん悲しいこともあると思うんですけど、その悲しみのそばには必ずなんか誰かが、優しさをこう生んでくれるというか…。
そういう気持ちがたくさん芽生えたドラマなので、見ていただけると心が温かくなる作品ですので、ぜひ期待してご覧ください。

撮影:grape編集部
草彅さんは、実際の遺品整理人の仕事をしている人に現場で指導してもらったといいます。
これまでにはなかったテーマで描く『終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—』は、2025年10月13日スタートです!
[文・構成/grape編集部]