中華料理などで使われるゴマ油は、香ばしい風味が食欲を誘います。

家庭料理でも登場頻度が高いですが、「しまった!ゴマ油を使いたかったのに、切らしてしまった!」という時もありますよね。

そんな時、ゴマ油のような香りを出すには、どうすればいいのでしょうか。

筆者が調べてみたところ、いくつか方法が見つかったので、実際に試してみようと思います!

ゴマ油風味になる? 意外な組み合わせも登場

筆者は、ゴマ油のような風味になるという2種類の方法で、きんぴらごぼうを作ってみました。

どちらもサラダ油と、調味料を混ぜるのですが、本当にゴマ油のような香りになるのでしょうか。

サラダ油×すりゴマ

まずは、サラダ油にすりゴマを混ぜる方法です。

「ゴマを入れるんだから、そりゃゴマ油っぽくなるだろう」と思いますが、やってみましょう。

筆者の家には炒りゴマがあったので、大さじ1杯をすり鉢に入れてすりゴマにします。

すりゴマにサラダ油を混ぜたら? できあがったものに「風味豊かでおいしい!」
すり鉢でゴマをする(撮影:grape編集部)

撮影:grape編集部

ゴマの粒が見えなくなってきたら、サラダ油を大さじ1杯加えて、すり鉢の中で混ぜます。

すりゴマにサラダ油を混ぜたら? できあがったものに「風味豊かでおいしい!」
すり鉢にサラダ油を入れる(撮影:grape編集部)

撮影:grape編集部

フライパンに入れて加熱すると、部屋にゴマの香りが漂い始めました。おいしくなりそうな予感がしますよ!

具材を入れて、炒めると、見慣れたきんぴらごぼうのでき上がり。

すりゴマにサラダ油を混ぜたら? できあがったものに「風味豊かでおいしい!」
きんぴらごぼうを作る(撮影:grape編集部)

撮影:grape編集部

きちんとゴマの香りが残っているので、期待は大きいです!

続いて、別の方法にも挑戦してみましょう。

サラダ油×ラー油

もう1つは、大さじ1杯のサラダ油に、ラー油を3、4滴加えるという方法です。

実は、ラー油にはゴマ油が含まれていることをご存じでしょうか。

ゴマ油の味を再現するために、ゴマ油を含むものを入れるというのは不思議な話ですが…やってみましょう。

すりゴマにサラダ油を混ぜたら? できあがったものに「風味豊かでおいしい!」
サラダ油にラー油を加える(撮影:grape編集部)

撮影:grape編集部

辛みも出るので、唐辛子も省けて楽に調理できそうです。

ラー油を垂らしたら、いつも通りのきんぴらごぼうを作っていきます。

ラー油の香りが強く出るかと思いましたが、炒めているうちに、醤油の香りですっかり隠れてしまいました。

3、4滴だと、あまり味に影響はないのかもしれません。

いざ、実食!

2種類のきんぴらごぼうを並べてみました。見た目の違いは、ゴマが見えるか見えないかだけですね。

すりゴマにサラダ油を混ぜたら? できあがったものに「風味豊かでおいしい!」
2種類のきんぴらごぼう(撮影:grape編集部)

撮影:grape編集部

具材や味つけはどちらも同じです。

まずは、すりゴマを加えたほうから食べてみましょう。

すりゴマにサラダ油を混ぜたら? できあがったものに「風味豊かでおいしい!」
すりゴマ入りのきんぴらごぼう(撮影:grape編集部)

撮影:grape編集部

しっかりとゴマの味がして、風味豊かなきんぴらごぼうに仕上がっていました!

ゴマの食感も、いいアクセントになっています。ただ、ゴマ油で作った時とは、少し違うような…。

『ゴマ入りのきんぴらごぼう』という味でした。

続いて、ラー油を加えたきんぴらごぼうを食べてみます。

すりゴマにサラダ油を混ぜたら? できあがったものに「風味豊かでおいしい!」
ラー油×サラダ油で作ったきんぴらごぼう(撮影:grape編集部)

撮影:grape編集部

「あれ、ゴマの風味もラー油の辛みも、感じない…?」

ひと口目から違和感があり、首を傾げてしまいました。

ゴマ油どころか、ラー油の味もしません。

完全に醤油に負けています。

やはり、3、4滴は少なかったのでしょうか。小さじ1杯くらいは入れたほうがよかったのかもしれません。

または、炒め終わってから、最後にラー油をかけて混ぜても、風味が生かせそうです。

ゴマ油の独特な風味は、なかなか再現できるものではないのかもしれません。

しかし、すりゴマを混ぜたほうが、まだ、ゴマ油に求めているような香ばしい風味がありました。

あくまでも、「買い忘れた!」という時のピンチヒッターとして、サラダ油×すりゴマを試してみてください!

[文・構成/grape編集部]

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