10月下旬のハロウィンシーズンになると、街のあちこちで仮装を楽しむ人の姿が見られますよね。
2025年の同時期、東京都豊島区の池袋エリアには、国内外から多くのコスプレイヤーが集いました。
なぜなら、日本最大級のコスプレイベント『池袋ハロウィンコスプレフェス2025 Powered by dwango(以下、池ハロ)』が開催されたからです。
アニメや漫画に詳しくないものの、年々盛り上がるコスプレ文化に興味津々な筆者は、熱気あふれる『池ハロ』の模様を取材。
中でもひときわ印象的なコスプレイヤーを直撃し、コスプレのこだわりや魅力を探りました!
撮影:grape編集部
コスプレが好評なアメリカ出身男性 キャラに扮した姿に「本物?」
『池ハロ』の会場を歩いていると、特に目を引くコスプレ姿で、多くの人から撮影を求められていた外国人を発見。
「ジャパニーズメディアなのですが…。インタビュー、オーケー?」と拙すぎる英語で声をかけると、流暢な日本語で「いいですよ」と応えてくれたのは、アメリカ出身のジョエル・ハインさんです。
ハインさんが扮する存在感抜群なキャラクターが…。
撮影:grape編集部
映画『スパイダーマン』シリーズに登場するドクター・オクトパスです!
作中では、主人公であるスパイダーマンの前に宿敵として立ちはだかるドクター・オクトパス。
全身黒ずくめの服装は本物さながらで、どこか邪悪な雰囲気すら感じます…。
背中に取りつけている『人工アーム』は、店舗で購入したオモチャだそうです。
撮影:grape編集部
アメリカ出身で、同年現在は千葉県内で暮らすハインさん。ドクター・オクトパスのコスプレは、アメリカの大規模イベントでも披露したものだそうですよ。
『池ハロ』には4年前の2021年から毎年参加しているといい、イベントの魅力を聞くと「みんながSo cool。とても楽しい」とグーサイン。
キャラクターの印象とは真逆の、フレンドリーな笑顔を見せてくれました。
『進撃の巨人』のミカサに扮する女性 再現度の高いコスプレが…
人気のアニメや漫画のキャラクターに扮する人が目立つ会場で、筆者はコスプレイヤーののは(@nohathan)さんに目を奪われました。
筆者の数少ない愛読漫画『進撃の巨人』に登場するミカサに扮していたからです。
思わず「え、ミカサが紙面から飛び出してきた?」と錯覚したコスプレをご覧ください。
撮影:grape編集部
のはさんがまとっているのは、ミカサのトレードマークといえる茶色い軍服に赤いマフラー、そしてブーツ。
髪型は、前髪を下ろしたボブスタイルで、ミカサの凛々しいスタイルが完全に再現されているではありませんか…!
のはさんは『池ハロ』で大好きなミカサのコスプレをするために、軍服に似た刺繍が入った、高級感のある服を探し回ったといいます。
すべての漫画のキャラクターでミカサが1番好きな、のはさん。ミカサの魅力について、このように語ってくれました。
何より強いところが好きです。日常で迷った時には『ミカサならこうするだろうな』と思って行動しています。
強さと美しさを併せ持つミカサは、のはさんにとって理想の存在なのでしょう。
コスプレ姿の外見だけでなく、内面にも『ミカサらしさ』を宿しているようですね。
コスプレの醍醐味を尋ねると「学校などのことを忘れて、自分以外の自分になれる。
撮影:grape編集部
ミャクミャクを擬人化!? 『世界で1つ』の手作りコスプレ
中には、世相を反映したコスプレに身を包む人もいました。
冴宮ななたん(@kirunnana77tan)さんは、2025年に開催された『大阪・関西万博』の公式キャラクター、ミャクミャクをイメージしたコスプレを披露。
ミャクミャクを擬人化させたという、芸術的なコスプレをご覧ください。
撮影:grape編集部
服の模様や頭のアクセサリーが、ミャクミャクを思わせる赤い目玉の形に。服の裾はジグザグとした形で、しずくがしたたり落ちるミャクミャクの腕を再現しています。
ミャクミャクを表現するコスプレの発想力と、手作りで仕上げた衣装のクオリティの高さに「天才だ…。すごすぎる」と圧倒されました…。
冴宮さんは「外国の人に日本の魅力をもっと知ってほしい」と、ミャクミャクをモデルにしたコスプレをひらめいたといいます。
撮影:grape編集部
『絵師』と呼ばれるイラストレーターの力を借りて、デザインを考案。セーラー服や和傘といった日本独自の文化をコスプレに盛り込んだそうです。
服の生地の裁断から縫製までを自ら行い、特徴的な頭の丸いアクセサリーには毛糸と発泡スチロールを生かしました。
試行錯誤の末に『世界で1つだけ』のミャクミャクコスプレを完成させたのです。
『池ハロ』の当日、冴宮さんの元には写真撮影を求める外国人が続々。冴宮さんは「思い通りです」と満足げでした。
多彩なキャラクターのコスプレの衣装を手作りし、7万人以上のフォロワーがいるXで発信している冴宮さん。
今でこそ多くの人を魅了していますが、コスプレと出合ったのは、人間関係に悩むつらい時期だったといいます。
SNSで人気のコスプレイヤー 取材で明かしたつらい過去とは…
――コスプレにハマったきっかけはなんだったのでしょうか?
実は、中学時代にいじめに遭っていて、転校を余儀なくされたんです。
いじめられた経験から、自分自身が嫌いになり、否定してしまうようになりました。
そんな時に出合ったのがコスプレです。
好きなキャラクターのコスプレをすることで褒めてもらえて、次第にコンプレックスだった容姿にも自信が持てるようになりました。
冴宮さんは、好きなキャラクターになりきるうちに、自分の中に眠っていた新たな可能性に気づけたようです。
コスプレが、いじめを受けて『どん底』だった人生の転機になったことがうかがえます。
撮影:grape編集部
小道具に「もはや芸術品だ…」 制作した背景を聞くと?
細部までこだわり抜いた手作りアイテムを携える人もちらほら。
アクションゲーム『デビルメイクライ』のダンテに扮した、みかん牛乳(@mikangyuunyu)さんも、その1人です。
みかん牛乳さんが持つ圧巻の『小道具』に、筆者は「もはや芸術品じゃないですか…」とうなりました。
コスプレ姿のみかん牛乳さんが手にする、巨大なアイテムの写真が…
撮影:grape編集部
イ、インパクトが強すぎる…!
みかん牛乳さんが手にするのは、作中でダンテが使うギター型の武器『ネヴァン』です。
『悪魔の武器』と称されるアイテムのまがまがしさが、見事に再現されています…。
アイテムの制作に際し、土台にはなんと、実際に1本のギターを使用したといいます。
裁断した木材をギターに取りつけて造形し、表面の模様は焼きごてを使って表現したそう。
仕事の合間を縫って作り続け、およそ1か月がかりで完成させました。
撮影:grape編集部
これまでにも直径3メートルの槍や、鎧などを手作りしてきた、みかん牛乳さん。会場ではコスプレアイテムの『職人技術』が垣間見えるアイテムに、目を丸くする人もいました。
みかん牛乳さんは、完成した『ネヴァン』に「いい感じです」と自画自賛。コスプレの魅力について聞くと、次のような答えがありました。
キャラになり切れると同時に、そのキャラが好きな人と交流できるのがいいですね。コスプレを通じた一体感を味わえます。
この日も、趣味のコスプレを通じてSNSで知り合った人と待ち合わせをしていた、みかん牛乳さん。
『池ハロ』が、新たなつながりを生む好機になっていることは間違いありません。
取材を終えた筆者がコスプレ文化に感じたこと
撮影:grape編集部
以前まで、コスプレをどこか「無縁の世界だ」と感じていた筆者。
ですが、取材を通じて、自分の『好き』を目一杯表現するコスプレの裏にある努力や信念を知り、人と人との温かいつながりに触れることができました。
コスプレは、誰かを演じることで自分を見つめ直せる『鏡』のようだと感じます。
自分を自由にさらけ出せるコスプレは、国や性別、世代を超えて、人と人をつなぐ良き文化であり続けることでしょう!
[文・構成・取材/grape編集部]

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