2026年3月30日からスタートした、NHK連続テレビ小説『風、薫る』(吉澤智子脚本)は、看護師の先駆者である大関和(おおぜきちか)と鈴木雅(すずきまさ)という実在の人物をモチーフに、見上愛演じる一ノ瀬りんと、上坂樹里演じる大家直美が型破りなナースへと成長する姿を描く。属性も性格も真逆のW主演によるシスターフッドの物語だ。
日本が「武士の世」から一気に西洋化した明治初期。まだ「看護」という言葉が一般的ではなく、女性が職業を持つことも確立されていなかった時代、栃木県那須地域で元家老の長女として育ったりんと、生後まもなく親に捨てられ、東京の教会で孤児として育てられた直美が『風』のような運命の導きによって出会い、同じ看護婦養成所に通うことになる。
見上と上坂は初共演で、実年齢は見上の方が5歳上(25歳)で上坂は20歳。そんな2人にインタビューを敢行し、お互いの印象や本作主人公への思い、役作りの話や、前作『ばけばけ』主演・髙石あかりから託されたバトンへの想いまで、じっくりと話を伺った。
(C)NHK
――撮影は2025年秋から始まっていますが、初めて会ったときはどう思いましたか?
見上「樹里ちゃんに初めて会ったのは(直美役が発表された)会見の日で、あまりにも透明感がありすぎて、何にも染まっていない感じが印象的でした。この樹里ちゃんが役柄の直美の色になっていくのを隣で見られるのは、すごく幸せなことだろうなと...。柔らかい雰囲気の中にしっかりとした芯の強さがあって、その強さが直美に通じるところだと思いました」
上坂「私は緊張しすぎて会見の日の記憶があまりないのですが、見上さんが隣にいてくれるだけで、とっても心強く、自然に肩の力を落とせました。本当に太陽みたいな人で、現場でも周りのことをよく見ていて、みんなを巻き込んでいく優しさも、私たちが『ついていきたい!』と思うようなたくましさも持っていて、そこがりんと似ているんです」
――りんと直美は、どんな女性だと捉えていますか?
見上「りんは真っ直ぐのびのびと育ってきた子。喜怒哀楽が激しい一方、繊細に周りの環境や相手の感情を受け取るタイプで、直美に対してはけっこうおせっかいを焼きます(笑)」
上坂「直美は、とにかく人間味にあふれています。生きることに貪欲で、自分が生き抜くためならプライドを捨てて嘘をついたり、色々な顔を使い分けたりするしたたかさを持っている。でも、それが彼女なりの強さであり、かっこよさだと思っています」
(C)NHK
――脚本の吉澤さんは「本作でバディものをやりたかった」とコメントしていますが、そもそもりんと直美はどういうバディになるのですか?
見上「本当にりんと直美はよくバディになれたなと思うぐらい、何もかもが違っています。生まれや育ちによって人生の大部分が決まっていた時代だから、自分のいる場所以外の価値観や景色を知らない。
上坂「そうですね。あまりにもタイプが違うので、最初の頃は『何を言ってもどうせ分からないから、ぶつけてみてもいいんじゃないか』というような感じです(笑)」
見上「でも、その過程でお互いが大切にしているものや、相手はなぜそう考えるのか?ということが分かってくるんですよね」
上坂「直美は孤児で苦労してきた分、心にガードがありますが、りんはそれを全部打破してくれるんです」
――ボケとツッコミでいったら、どちらがボケになりますか?
見上「お互いに相手がボケてると思っているけど、本人は真面目に言っているみたいな(笑)。ツッコミもツッコミにならなくて、そのぐらいかみ合っていない2人です。だから、はたから見たらすごく面白く映る瞬間もいっぱいあると思います」
――第1週で、印象に残っているシーンはありますか?
見上「とにかく、りんが暮らす那須の風景がすごくきれいなんです! 撮影中は天候に恵まれない日も多かったのですが、完成した映像には信じられないほど美しい景色が映っていて、思わず『早く那須に帰りたいな』と思ってしまいました(笑)。そして、りんが看護婦を目指そうと決意するきっかけになった出来事が起きるので、その展開を改めて見て、身が引き締まる思いがしました」
上坂「第1週と第2週は、物語がものすごいスピード感で進んでいきます。りんや直美にとって、人生の大きな決断をするための大切な時間なので、一瞬一瞬をしっかり見ていただきたいなと思います」
(C)NHK
――りんと直美はどのようにして看護の世界に入っていくのでしょうか
見上「第1週の出来事が、りんの人生の基盤になります。目の前の苦しんでいる人に何もできなかった無力感、手を握れなかった後悔...。それが彼女を看護婦の道へと突き動かします。また、りんには娘ができるので、子供を女学校に行かせて人生の選択肢を増やしてあげたいという思いも、看護婦として経済的自立を目指す大きな動機になります」
上坂「直美は、当時の社会での『生きづらさ』を強く感じている女性。狭い世界を生きていた彼女がりんと出会い、看護という未知の世界に飛び込むことで、視野がどんどん広がっていく。明治という時代の偏見や壁を、手探りで切り拓いていく2人の姿にぜひ注目してほしいです」
(C)NHK
――今回は看護婦役ですが、役作りで苦労された点はありますか?
見上「NHKのスタジオの前室(控え室)で、樹里ちゃんと一緒に『看護稽古』の練習をしています。最初は包帯を巻くところから、道具の扱い一つとっても難しかったですね」
上坂「私は、所作指導の先生から『直美ならもっと雑でいい、足を組んでもいいんじゃない?』とアドバイスをいただいたのが印象的でした。
――役柄の長い人生を演じるのは、連続テレビ小説ならではの経験ですね
見上「大河ドラマ『光る君へ』(2024年)で藤原彰子を演じたときは、23歳だったのに11歳の時点からスタートしました(笑)。そこで長い人生を演じる難しさを体感しましたが、人って急には変わらないもの。りんは直美との出会いや子供の誕生といった出来事の積み重ねで、少しずつ価値観が変わっていく。その『自然な変化』を丁寧に演じることを意識しています」
上坂「私はこんなに長い間同じ役を演じるのは初めてなので、今もずっと悩み続けています。先日、少し成長した直美を意識してリハーサルをしたら、監督さんに『貫禄が出すぎ』と言われてしまって(笑)。そのバランスの難しさを痛感しました」
――前作「ばけばけ」主演の髙石あかりさんは上坂さんの事務所の先輩ですが、上坂さんは何か言葉をかけてもらいましたか?
上坂「はい。発表会見の前日に髙石さんから『明日はあなたが主人公なんだから全力で楽しんできて』というメッセージをもらいました。バトンタッチセレモニーでは、長い撮影をやり遂げた先輩の背中が本当にかっこよく見えて、そのバトンをしっかり受け取って、次につなげたいと強く思いました」
――最後に、連続テレビ小説を毎朝楽しみにしている視聴者の方へメッセージをお願いします
見上「朝の15分をどう過ごすかで、その一日が変わると思います。そんな大切な時間に、『風、薫る』を見てくださる方々の心に、何か一つでも忘れがたい瞬間、忘れられないセリフを残せたらうれしいです」
上坂「私は小さいころから、連続テレビ小説を見ながら学校の準備をするのが日常でした。今度は自分が届ける側として、皆さんの背中を少しでも押せるような、温かくて優しい風を届けたい。どの世代の方にも楽しんでいただける物語なので、明治を懸命に生きたナースたちの冒険を、ぜひ半年間見守ってください」
撮影=大川晋児 取材・文=小田慶子
放送情報
連続テレビ小説「風、薫る」
2026年3月30日より放送中
毎週(月)~(土)8:00 ※(土)は一週間の振り返り
チャンネル: NHK総合ほか ※NHK ONEで同時・見逃し配信
出演=見上愛、上坂樹里

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