2年ぶりに活動を再開したCHiCO with HoneyWorksのCHiCOがソロ活動を経て感じた思い

2023年4月8日をもって活動を一時休止し、ボーカルのCHiCOがソロとして活動していた音楽ユニット・CHiCO with HoneyWorksが、2025年8月に帰ってきた。

そして、10月29日にはCHiCO with HoneyWorksとして『くすぐったい。

』と『戦場の華』の2曲をリリース。今回は、楽曲について、活動休止を経て考えたことなど、たっぷりと話を聞いた。

CHiCO with HoneyWorksのCHiCOが2年間のソロ活動で見えてきたこと
19th、20thシングルについて語るCHiCO with HoneyWorksのCHiCO
19th、20thシングルについて語るCHiCO with HoneyWorksのCHiCO

――10月29日にリリースする 『くすぐったい。』『戦場の華』は、どんな楽曲でしょうか?

「『くすぐったい。』は甘酸っぱい胸がキュンとするような楽曲です。青春楽曲というのもあるので、タイアップしたアニメ『キミと越えて恋になる』のキャラクターの感情が見えるような歌い方、喜怒哀楽を意識して歌いました。一方で『戦場の華』は"チコハニ"らしさ全開の心が燃え上がるようなロック曲。こちらは常に全力疾走しているような、みんなが熱く燃え上がれるような、ライブで一緒に盛り上がれる楽曲なので、力強く歌うことを意識しました」

――ソロ活動中と、"チコハニ"での活動中、レコーディングで意識されるポイントは違うものでしょうか?

「歌い方のニュアンスは、全く違いますね。"チコハニ"は、HoneyWorksの皆さんが築き上げてきた世界観を歌でさらに表現していく、皆さんと一緒に作っていくという意味でも、足し算、足し算...っていう感じなのに対して、ソロだと自分が歌いたい温度感を等身大に表現することをテーマにしています。そこは結構違うところかなと感じています」

――レコーディングには苦戦せず、スムーズに入っていけましたか?

「わりとすっと切り替えはできました。逆に、ソロの時の引き算の方が難しかったですね。自分が歌いたいように歌った時に"物足りないかな?"と思ってみたりして。

2022年ぶりに"チコハニ"としてレコーディングしたんですけど、どちらも帰ってきたことを実感できる2曲だったので、すごくファンの皆さんも喜んでくれています」

――実際、"帰ってくる"という報告があったときには、ファンの皆さんからの反響が大きかったですね。その声に対してはどう思われましたか?

「めちゃくちゃうれしかったです。2年間ソロ活動はしていましたけど、"チコハニ"としての活動は、ぽっかり空いてしまっていたので。そういったところで、ずっと待ってくれていたファンだったり、活動休止関係なく、"チコハニ"からちょっと離れた人に、また気づいて、また見つけてもらえたっていうのは、とてもうれしかったです」

CHiCO with HoneyWorksのCHiCOが2年間のソロ活動で見えてきたこと
19th Single『くすぐったい。』ジャケット写真 CwHW盤
19th Single『くすぐったい。』ジャケット写真 CwHW盤

――"修業期間中"のことも聞かせてください。ソロとして活動する中で見えてきたこと、レベルアップしたことはありますか?

「ライブパフォーマンスです。盛り上げ方だったり、自分がどうやってこの曲を約4分間で見せたいのかっていうのは、主にステージを使うのが私という状況の中で、意識がさらに深まったなと感じています。チコハニバンドメンバーも私をきっかけに、俺も頑張ろうって思ってくれたみたいで。帰ってきてレベルアップした"チコハニ"をみんなに届けれるんじゃないかなと思っています」

――"修業期間"はどのくらいか、決めていたのでしょうか?

「明確に決めていたわけではないです。ただ、たくさんシングルもアルバムも出させていただいて、初めてソロでワンマンをして、ツアーをして...この2年間の中で、楽曲制作だったり、自分が向けるべき意識、"チコハニ"でやりたいこととソロでやりたいことがうまく整頓できたので、今だったら戻っても"うまく還元できる"と思えるようになって。自分が想像していた修業をクリアできたのではないか、と準備できた感じです。」

――プライベートで変化したことはありますか?

「"歌ってみた"を自分の家で録音して、撮影してみたりしたことは、すごく自分の中で大きなチャレンジだったかなと思います。動画編集ってこんなに大変だったんだって思いましたし、どうやってマイクを置いたらいいのか、もともとある世界観をCHiCOが歌うとこうなりますというのを見せるにはどうしていけばいいんだろうと悩んだりして、勉強になりました。

あとは、仕事のことにはなっちゃうんですけど、リリースイベントをショッピングモールなどで開催したのも貴重な経験でした。こういう工夫をすれば、"チコハニ"でもリリースイベントができるぞ、みたいなイメージも湧いて。考え方が柔軟になったんです」

――リリースイベントとライブだとお気持ちは違うものでしょうか?

「全然違います。やはりファンの人や"CHiCOを知っているよ"という人以外の方、普通にお買い物をしている人たちもいらっしゃるので、興味を持って足を止めてもらおうっていう思考になるんです。だからいつもよりも身振り手振りが大きくなったりして、よそ行きモードになりますね。実際、偶然居合わせた海外の方もCDを買ってくれたりして。私、英語ができないので『テンキュー!テンキュー!』と必死に感謝を伝えました」

――最後に、今後注目して欲しいポイントを教えてください

「ソロ活動中に、いろんなクリエイターの人たちと一緒に音楽制作をしてみて、自分にはこういう意識が足りなかったなとか、もっと自分の思っていることを発信して、相談して、一緒に作っていかなきゃっていうような、音楽に対する向き合い方っていうのを学んだ2年間でした。なので、歌もステージパフォーマンスも、SNSの発信の仕方も含めて、音楽に関わるすべてのコンテンツに、もっと目を向けて"チコハニ"を届けていきたいなという気持ちが今は強くて。ぜひみなさんと一緒に頑張っていきたいなと思います!」

CHiCO with HoneyWorksのCHiCOが2年間のソロ活動で見えてきたこと
20th Single『戦場の華』ジャケット写真 CwHW盤
20th Single『戦場の華』ジャケット写真 CwHW盤

取材・文・撮影=於ありさ

リリース情報

CHiCO with HoneyWorks
19th Single『くすぐったい。』
20th Single『戦場の華』
発売日:2025年10月29日(水)

最新の放送情報はスカパー!公式サイトへ

編集部おすすめ