【連載:マーケティング用語・施策の基礎解説】

本連載では、国内外問わず通用するマーケティング施策を取り上げ、インバウンド対策にも役立つヒントをお届けします。

Facebookには、ビジネス利用を目的としたFacebookページがあります。

このアカウントを用いることで、個人アカウントではできないさまざまなビジネス機能を利用でき、ユーザーへ向けたPRとして大きな効果をもたらすことが期待されます。

特に、訪日外国人向けの情報発信が求められる今、韓国や台湾、香港をはじめとする多くの国や地域にリーチできるFacebookは、インバウンド向けの情報発信に非常に適したプラットフォームといえます。

しかし、Facebookの個人アカウントとの違いや、活用方法をあまり理解していない場合、機能を存分に活用することは難しいでしょう。

そこで本記事では、それぞれの違いやFacebookページを活用する利点などを紹介します。

【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

Facebookページの作成方法とは?初心者でも迷わない手順...の画像はこちら >>

    目次

  • 個人アカウントとFacebookページの違い
    • Facebookページとは?主な機能やメリットを紹介
    • 個人アカウントとの違い
    • Facebookページでよくある間違い
  • Facebookページの作成方法完全ガイド
    • 【準備するもの】Facebookページ作成前に用意しておくとスムーズ!
    • Facebookページの作成手順
    • Facebookページ作成後の初期設定
  • Facebookページにかかる費用
    • Facebook広告
    • Facebookの広告料金請求のしくみと1日の予算
  • 自社に合った方法でアカウントの運用を

個人アカウントとFacebookページの違い

Facebookページは、企業向けの機能が多く盛り込まれており、個人アカウントとは利用目的や機能が異なります。

ここでは、Facebookページを活用するメリットや個人アカウントとの違い、見分け方を中心に紹介します。

Facebookページとは?主な機能やメリットを紹介

Facebookページは個人アカウントとは別に、目的別に所持できるアカウントのことを指します。ビジネス向けの機能も豊富なことから、主に企業や団体がユーザーとのつながりを深めながら、認知度を高めたりブランドを確立したりすることを目的に運用されています。

例えば、Facebookページにリアクションをしたユーザーの把握、広告配信、投稿に対する反響を解析するためのインサイト機能などが利用できます。

Facebookページならではのメリットとして、Facebook内外に広告を出稿でき、さらにInstagramや検索エンジンなどとも連携が可能であるため、より多くのユーザーにPRできる点が挙げられます。

Facebookページの機能を用いることで、商品の予約や購入も可能となるため、広告からページを見に来たユーザーが、商品をスムーズに購入しやすい環境となっています。

他にも、Facebookを通じたユーザーとの実名でのコミュニケーションによる信頼度の向上や、イベントの開催などによる集客効果がメリットとして挙げられます。

    個人アカウントとの違い

    大きな違いとして、個人アカウントは検索エンジンで上位に表示されるのが難しいのに対し、Facebookページを利用すると上位表示される可能性があります。また、個人アカウントとFacebookページにはその他にもさまざまな違いがあり、主な違いは以下の表にまとめています。


    個人アカウントFacebookページ登録実名のみ会社名や商品名なども可能アカウント数1人につき1アカウント制限なし友達申請最大5,000人まで可能不可公開範囲Facebook登録ユーザー間のみ一般検索ユーザーまで可能リアクションいいね!、コメント投稿可能いいね!、コメント投稿不可広告配信機能なしあり予約投稿機能なしありインサイト解析機能なしあり管理者複数共有不可複数人で共有可能

    個人アカウントと異なり、Facebookページではビジネス利用に特化した機能となっています。

    Facebookページは、商品名やサービス名をアカウント名に設定できるため、ページの詳細を見なくてもどのような商品を取り扱っているアカウントであるかが、一目でわかる仕様にできます。

    さらに、公開範囲が個人アカウントよりも大幅に広がっていることも特徴です。Facebookに登録しているユーザーでなくてもFacebookページであればページを閲覧できるため、より多くの人にPRできることが期待されます。

    Facebookページでよくある間違い

    Facebookページを作成する際によく起こるミスとして、個人アカウント名を企業名で登録してしまうケースが散見されます。個人アカウントとは、各個人が私用目的で登録するアカウントであり、基本的には実名での登録で、1人につき1つまでしかアカウントを持てません

    一方で、Facebookページは、Facebookページを管理する目的で作成するアカウントであり、個人アカウントとは用途が異なるものとなっています。

    個人アカウントとビジネスアカウントの見分け方として、企業IDのページに「友達」の欄が表示されている場合は個人アカウントであり、表示がない場合は正しくビジネスアカウントとして作成されています。

    Facebookページの作成方法完全ガイド

    Facebookページを作成するには、まずFacebookの個人アカウントが必要です。まだお持ちでない場合は、先に作成を済ませておきましょう。以前は個人アカウントなしでも作成できましたが、現在は必須となっています。

    このセクションでは、個人アカウントをお持ちであることを前提に、Facebookページの作成手順をステップバイステップで解説します。

    【準備するもの】Facebookページ作成前に用意しておくとスムーズ!

    Facebookページ作成を始める前に、以下の情報や素材を手元に準備しておくと、スムーズに進められます。

    • ページ名: 企業名、ブランド名、商品名など
    • カテゴリ: ビジネスに合ったカテゴリ(例:飲食、美容、ITサービスなど)
    • 自己紹介文: ページの内容を簡潔に説明する文章
    • プロフィール写真: 企業のロゴ、店舗のマークなど、ビジネスを象徴する正方形の写真
    • カバー写真: 店舗の外観、商品、サービスのイメージ画像など、ページのトップに表示される横長の画像
    • 連絡先情報: 必要に応じて電話番号、メールアドレス、ウェブサイトURL、住所、営業時間など

    Facebookページの作成手順

    まず、Facebookページを管理するご自身の個人アカウントでFacebookにログインしてください。

    Facebookページの作成方法とは?初心者でも迷わない手順と開設後の初期設定
    Facebookページ作成画面の説明
    Facebookページ作成画面:編集部スクリーンショット

    1. Facebookページ作成画面へアクセス

    右上のメニューから「作成」を選択し、「ページ」をクリックします。または、こちらのURLから直接アクセスすることも可能です。

    2. ビジネスタイプを選択

    「ビジネスまたはブランド」を選択します。

    3. ページ名とカテゴリの入力

    「ページ名」と「カテゴリ」を入力します。ページ名はビジネスの正式名称でなくても問題ありません。ユーザーが検索しやすい略称なども効果的です。カテゴリは入力すると候補が出てくるので、最も当てはまるものを選択しましょう。任意でページの自己紹介も入力できます。

    4. 「Facebookページを作成」をクリック

    5. プロフィール写真とカバー写真の設定

    ページをカスタマイズするため、準備しておいたプロフィール写真とカバー写真を追加します。

    • プロフィール写真:企業・店舗のロゴやマークなど、ビジネスを象徴する写真が推奨されます
    • カバー写真:オフィス、店舗、サービス、商品など、ビジネスの雰囲気が伝わる写真を設定しましょう

    6. 「完了」をクリックして基本設定を終了

    これでFacebookページの基本的な作成は完了です。作成後も引き続き、詳細情報の追加や初期設定を進めていきましょう。


    Facebookページ作成後の初期設定

    Facebookページを作成したら、すぐに以下の初期設定を行いましょう。これらの設定を完了させることで、ユーザーへの情報提供が充実し、信頼性も高まります。

    1. 基本情報の追加

    ページを作成する際に設定した、ページ名とカテゴリ以外の情報を追加する方法を紹介します。

    Facebookページでは住所やサイトのURLを設定でき、これらの細かい情報を設定しておくことで、サイトの閲覧数増加や、購入までの動きの円滑化が期待されます。手順は下記の通りです。

    1. 始めにトップページの「編集」をクリックします。

    Facebookページの作成方法とは?初心者でも迷わない手順と開設後の初期設定
    Facebookページ作成画面の説明
    ▲[Facebookページ登録方法]:編集部スクリーンショット

    2. 「基本データを編集」をクリックします。

    Facebookページの作成方法とは?初心者でも迷わない手順と開設後の初期設定
    Facebookページ作成画面の説明
    ▲[Facebookページ登録方法]:編集部スクリーンショット

    3. 詳細や電話番号、Webサイトおよびメールアドレスなどを記載する欄が表示されるため、これらの項目を必要に応じて入力します。

    Facebookページの作成方法とは?初心者でも迷わない手順と開設後の初期設定
    Facebookページ作成画面の説明
    ▲[Facebookページ登録方法]:編集部スクリーンショット

    住所や営業時間も詳細に入力できるため、こちらも必要であれば入力します。すべての入力が終了したら基本情報の追加は完了となります。

    2. 「アクションボタン」の追加

    Facebookページの上部に表示される「アクションボタン」は、ユーザーに特定のアクションを促すための重要な機能です。

    例えば、「予約する」「問い合わせる」「購入する」「詳細を見る」など、ビジネスの目的に合わせて設定できます。

    まずはFacebookページにアクセスし、カバー写真の下に表示される「+ボタンを追加」をクリックします。続いて、表示されるオプションの中から、ビジネスの目的に合ったアクションを選択します。選択したアクションに必要な情報を入力したらアクションボタンの設定は完了です。

    3. 最初の投稿と紹介

    ページを作成したら、最初の投稿を行い、あなたのビジネスやページの目的についてユーザーに紹介しましょう。

    どのような情報を発信していくのか、ページをフォローするメリットなどを簡潔に伝えることが大切です。

    4. ページ役割の割り当て

    複数のメンバーでFacebookページを管理する場合、それぞれの役割(管理者、編集者など)を割り当てることができます。これにより、安全かつ効率的な運用が可能になります。

    Facebookページの左メニューから「設定」をクリックしたら、「ページ役割」を選択します。新しい役割を割り当てる人の名前またはメールアドレスを入力し、役割を選択して追加します。

    Facebookページにかかる費用

    Facebookページを開設する際に費用はかかりませんが、広告を活用する場合は別途料金が必要となります。

    この項では、広告料金のシステムや外部委託をした場合の大まかな予算について紹介します。

    関連記事:Facebook広告の費用の目安は?2種類の料金形態とメリット・デメリットを解説

    Facebook広告

    Facebook広告はFacebook内のさまざまなページに表示されます。Facebook広告の課金方法としては、クリック課金とインプレッション課金の2種類が代表的なものとなっています。

    Facebook広告の出稿費用は広告主が自ら設定でき、キャンペーンや広告セットごとの設置が可能です。1日の上限予算や掲載期間内を通した上限予算も設定できるため、予算オーバーなどの懸念を減らせる点が魅力的です。

      Facebookの広告料金請求のしくみと1日の予算

      Facebookにおける広告料金の請求は、「予算」と「消化金額」で管理されています。設定した予算を超える料金を請求されることはありませんが、この2つの意味を理解しておくことは、広告料金を設定する上で重要です。

      「予算」は広告の掲載で消化する予定の金額であり、「消化金額」は実際に支払うことが決定している金額をさします。

      1週間の平均金額が設定されており、日々の最適化項目によってほぼ1日の予算に相当する結果が出るようになっています。

      例えばある日に多くの成果が期待される日があった場合(イベント開催日など)、1日の予算のうち最大25%を超えた金額を消化することがあります。この仕組みが好ましくない場合は、キャンペーン予算を検討した方が良いかもしれません。

      この予算と消化金額の仕組みは、広告の配信と設定された予算の消化を可能な限り効率的かつ効果的にするための工夫がなされています。このような柔軟な対応をとることで動きの激しい広告オークション市場でもビジネスチャンスを逃さず広告を有効的に活用できることが期待できます。

      自社に合った方法でアカウントの運用を

      Facebookページは、個人アカウントよりもビジネス利用に向いた機能を豊富に実装しています。Facebookページの開設そのものは無料であり、ユーザーアカウントさえ取得していれば誰でもページを作成することが可能です。

      Facebookページには商品だけでなく、企業の住所やWebサイトのリンクなど、多くの情報をまとめて掲載できます。そのため、ユーザーも広告からFacebookページを閲覧した際に、購入までの動線がわかりやすく、購入に至りやすいと考えられます。

      さらに、広告費も企業側で設定することが可能であるため、決められた予算内でより効果的な広告を運用することも容易なシステムとなっています。自社に合うプランでアカウントを運用することで、さらなる集客が期待できます。

      インバウンド対策にお困りですか?
      「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

      訪日ラボに相談してみる

      【7/23開催】育成だけではガイドは増えない!地域の魅力を最大化させる『ローカルガイド』を増やす打ち手とは

      Facebookページの作成方法とは?初心者でも迷わない手順と開設後の初期設定

      本セミナーでは、インバウンド観光における地方誘客や地域消費拡大の鍵として、「ローカルガイド」の可能性に焦点を当てます。

      観光地では今なお、多言語で地域の歴史や文化を伝えられるガイドが不足しており、「訪日外国人の受け入れ体制が十分とはいえない」と感じている自治体も多いのではないでしょうか。

      そこで注目されているのが、地域に根ざした人々が観光客を案内する「ローカルガイド」です。

      2018年の法改正により、国家資格がなくても有償でガイドができるようになり、地域住民や移住者など、さまざまな人がローカルガイドとして活躍できる時代となりました

      誰もがガイドになれる今だからこそ、地域の魅力を正しく伝え、訪日外国人に満足してもらえるガイド人材がこれまで以上に重要になっています。質の高いローカルガイドを増やせば、インバウンドの消費を促進し、地域経済への波及効果も大きく期待できます。

      本セミナーでは、株式会社羅針盤と株式会社movが共催し、インバウンドを地域でどう受け入れ、地域の魅力をどう伝えるか。そのために欠かせないローカルガイドを増やすための具体的な打ち手や、現場での実践例を詳しくご紹介します。

      <セミナーのポイント>

      • いま注目のローカルガイドについて学べる!
      • 地域としてインバウンドをどのように受け入れられるのかがわかる!
      • インバウンドの満足度や消費を高めるための地域の魅力の伝え方について学べる!

      詳しくはこちらをご覧ください。

      →育成だけではガイドは増えない!地域の魅力を最大化させる『ローカルガイド』を増やす打ち手とは【7/23開催】

      【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

      Facebookページの作成方法とは?初心者でも迷わない手順と開設後の初期設定

      2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

      「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

      初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

      参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

      <こんな方におすすめ>

      • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
      • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
      • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
      • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
      • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
      特設ページを見てみる

      【インバウンド情報まとめ 2025年7月前編】「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか

      Facebookページの作成方法とは?初心者でも迷わない手順と開設後の初期設定

      訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

      この記事では、主に7月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

      ※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

      ※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

      詳しくはこちらをご覧ください。

      →「予言」の日7/5終了で訪日需要戻るか、6月の香港からの訪日客は33%減 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年7月前編】

      今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

      Facebookページの作成方法とは?初心者でも迷わない手順と開設後の初期設定

      スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

      「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

      → 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

      編集部おすすめ