
フリーアナウンサーの笠井信輔が20日、自身のインスタグラムを更新し、パラリンピックのレジェンド・成田真由美選手(享年55)の葬儀で弔辞を読んだことを明かした。
成田選手はパラリンピックでメダル20個(金メダル15個)を獲得し、「水の女王」と称されたパラ水泳界のレジェンド。
笠井によると、成田選手の姉から弔辞の依頼があり、ためらわずに引き受けたという。弔辞では原稿を持たず、心を込めて語りかけた。特に印象的だったのは、成田選手が亡くなる11日前のエピソードだ。「辛い、苦しいよ」というLINEが届き、慌てて自宅を訪れた笠井。痩せ細った成田選手は車椅子で笑顔で迎えてくれたが、食事を摂ろうとしない姿に、自身のがん闘病経験から「食べなきゃだめだ」と厳しく訴えたという。
成田選手は最期まで在宅で過ごし、姉の手を強く握りながら息を引き取った。笠井は「『お姉ちゃん、私がんばったよね。偉かったよね。』そう言いたかったのではないか」と振り返った。
葬儀場には成田選手が幼い頃に母親と一緒に立っている写真が飾られており、笠井はこの写真を見て最も涙したと明かしている。車椅子生活となる前の無邪気に遊ぶ姿に、改めて成田選手の人生の重みを感じたという。
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【参照元】
笠井信輔オフィシャルインスタグラム