女優・劇作家の渡辺えりが11月6日、自身のインスタグラムでグローブ座の「十二夜」を観劇したことを報告した。渡辺は大鶴佐助の「過激なオリビア」を特に印象的だったと振り返っている。
渡辺は自身も舞台芸術学院時代にオリビアとフェステ(道化)を演じた経験があることを明かし、「楽士の役もありギターを弾いたっけ」と当時を懐かしんだ。今回の公演について「恋する肉体が舞台美術」と表現し、演出についても詳しく言及。「リア王ではミストの雨を降らしていたが、十二夜では桃色の花びらが降っている。祝祭と転身の要素の濃い演出」と評価した。
また、「男女を問わず、恋する状態に垣根はない。しかし現実では垣根を越えることはなかなか出来ない。出来ないことをやってくれる舞台でドキドキしたいと観客は昔から思ってきたんだな」と観客心理について深く考察している。
シェークスピア作品の難しさについても触れ、「シェークスピアの台詞を今その場で喋っているように喋るのはどんな役者でも難しいけど、演じたら勉強になるだろうと改めて思った。死ぬまでに演じる機会があるだろうか?」と自身の今後への思いを述べた。
この日は偶然にも小日向星一と同じ日の観劇となった。渡辺は「唐十郎さんの息子と小日向文世さんの息子。両方とも一緒に舞台を作った仲間だ」と、演劇界での縁の深さを感じさせるエピソードも紹介している。
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【参照元】
渡辺えりオフィシャルインスタグラム

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