歴史と自然が交差する箱根・強羅で、「箱根・強羅 佳ら久」と「岡田美術館」のクロストークイベントが4月29日(火・祝)に開催される。旅館と美術のスペシャリストによる、やきものや料理などをテーマに語るという鼎談だ。
また9月30日(火)までは、岡田美術館学芸員監修の料理説明が付いた特別な宿泊プランも用意。どちらも見逃せない内容だ。
芸術と食が交差する、唯一無二の対話
登壇するのは、「佳ら久」の前総支配人・藤井育郎氏、メインダイニング「六つ喜」の料理長・赤星賢氏、そして岡田美術館学芸員で日本陶磁担当の塩谷尚子氏。三者三様の視点が交錯し、日々の食生活により深みを与えていく。
今回の連携企画は、2024年12月に始動した宿泊プランが背景にある。岡田美術館の収蔵作品からインスピレーションを得た器と、学芸員による解説付きの料理がセットになったこの特別プランは、まさに文化を味わうことを形にしたもの。器は有田から取り寄せ、料理は江戸時代を旅するような構成。五感で歴史と美を感じる、知的で感性豊かなひとときが用意されている。

器と料理で綴る、物語あるディナー
岡田美術館学芸員監修の料理説明で味わうグリルコース付き宿泊プランを紹介しよう。夕暮れ、岡田美術館で静かに美術品と向き合った後は、「佳ら久」のグリルレストラン「十邑(とむら)」へ。ここで供されるのは、特別にしつらえた器とともに味わうグリルコースだ。
前菜は、美術館正面の大壁画「風・刻(かぜ・とき)」という現代版「風神雷神図」を彷彿とさせる構成。器そのものが物語を語り、料理はその中を旅するかのように展開する。たとえば「富士」を模した器や、東海道五十三次の宿場町にちなんだ食材を使用するなど、単なるディナーではなく、記憶に残る芸術の体験となるだろう。

また、学芸員による料理解説がこの体験にさらなる深みを与える。器と料理の背後にある文脈、歴史、意匠。それらを丁寧に紐解くことで、味覚だけでなく知的好奇心までも刺激される。
このプランは、9月30日(火)までの期間限定で、1日4組限定。2名1泊2食付きで1名あたり税込72,600円からとなっている。
文化が日常に与える静かな贅沢
同企画の背景には、観光地・箱根の持つ潜在力を再定義しようとする意志がある。旅館と美術館という異なる分野が協力することで、新しい文化体験が生まれ、それが日々の暮らしにも影響を及ぼすヒントとなるだろう。
知と美を味わうこのクロストークと宿泊プランは、感性を豊かにしたい大人にぴったりだ。箱根・強羅の静かな時間に身を委ねて、生活のなかにある芸術を楽しんでみては。
箱根・強羅 佳ら久✕岡田美術館 クロストーク
開催日時:4月29日(火・祝)13:00~13:45 ※事前予約制(当日受付可)
開催場所:岡田美術館5階ホール
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493−1
岡田美術館公式サイト:https://www.okada-museum.com/
箱根・強羅 佳ら久
公式サイト:https://www.gora-karaku.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000385.000101028.html
(Fumiya Maki)
※料理写真はイメージ