自然に触れる機会がどんどん少なくなっていく現代。そんな今に向けて誕生したのが、“庭”を通じて都市と自然をつなぐブランド「YOEN(ヨウエン)」。
同ブランドは4月15日(火)よりオリジナルプロダクトの販売もスタートしている。インテリアにこだわる人は見逃せない。
YOENによる、現代における「庭」の再解釈
YOENは「庭」を通じて都市と自然のつながりを再構築することを目的に誕生したブランドだ。単に植物を配置する空間ではなく、人と自然が対話する場所としての庭――それがYOENの掲げるコンセプトとなっている。
プロダクト販売と空間プロデュースの二軸で展開するYOENは、植栽デザインにとどまらず、土地や人の文化に根差した素材や手法を積極的に取り入れている。その姿勢は、環境負荷の低いマテリアル選びや、地域に伝わる職人技術の継承といった面にも表れている。
プロダクトが導く、自然との豊かな関係
YOENのプロダクトはすべて、自然素材と人の技術が丁寧に織りなすものばかり。現代の暮らしに寄り添いながらも、環境への配慮と豊かさを感じさせる4シリーズが展開される。
Sustainable materials series
インドネシアのライフスタイルブランド「TAGA」との協業により、ラタンやチーク、ラバーウッドなどの再利用可能な植物素材を使用。廃棄木材や伐採後の根までを活かし、温もりのある風合いで空間に柔らかさを添える。

Traditional technique series
スンバ島に伝わる金属織の技術を守りながら、職人たちの手仕事で生まれるアートピースのようなアイテム。空気の流れをデザインに取り入れ、植物と人の快適性を両立する。

Tosa washi series
高知の伝統的な「浜田和紙」を使った「紙庭(シテイ)」プロジェクト。希少な土佐楮を原料にした和紙の鉢カバーは折りたたみ式で、都市型のライフスタイルにも自然を取り込める設計だ。

Loss green PANECO project
剪定ゴミ、衣料廃棄物、おが屑などを素材にした再生マテリアルによるプロダクト。1点ごとに異なる表情を持ち、時間とともに味わいを深めていく。まさに自然の循環と美しさを体現したシリーズだ。

これらのプロダクトはすべて、公式オンラインストアやインテリアショップにて販売されている。
郊外の庭から始まる、もうひとつの物語
YOENの活動はプロダクトにとどまらない。2025年冬には、千葉県大多喜町で約4,500平米の広大な敷地を活用した植物苑「大多喜有用植物苑」がオープン予定だ。旧ハーブガーデンを再生し、有用植物とその文化に触れられる新たな施設として生まれ変わる。
施設には、植物の蒸留や発酵、抽出を行うラボや、植物を食のかたちで楽しめる食堂、植物由来のクラフトアイテムを扱うショップなどを併設。キュレーションは、各分野のプロフェッショナルが手がける予定だ。

自宅に庭という余白を作る。
YOEN公式サイト:https://yoen.co.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000158655.html
(Fumiya Maki)