グラミー賞22冠、ピュリッツァー賞受賞──そんな肩書きすら通過点にしてしまうラッパー、ケンドリック・ラマーの最新作『GNX』が、4月11日(金)に国内盤CDとしてリリースされた。

デジタル先行リリースから約半年。

ジャズ、R&B、ゴスペルを内包した重厚な12曲を、日本語解説と歌詞対訳付きで味わえるパッケージがついに日本上陸だ。

ノーアナウンスで放たれた異色の1枚

今作『GNX』は、第59回NFLスーパーボウルのハーフタイムショーでの衝撃的なパフォーマンスでも話題を呼んだ楽曲を収録。事前告知なしで突如デジタルリリースされたことでも注目を集めた。

プロデューサー陣には、マスタードやSounwave、ジャック・アントノフなど錚々たる顔ぶれが並び、ヒップホップのみならずポップスやR&Bの地平すら巻き込んだダイナミズムを生み出している。

アルバムは米Billboard 200で初登場1位を獲得し、ケンドリックにとって5作連続の首位という快挙を達成。さらに、シングルチャートではTOP5を独占し、ザ・ビートルズやドレイク、テイラー・スウィフトに続く歴史的記録を打ち立てた。

音だけでは終わらせない──“作品”としてのこだわり

国内盤には、日本語解説と全曲の対訳ブックレットが封入。トラックリストに目をやれば、スモーキーなメロウ・チューンから、歪んだブーンバップ、そしてゴスペルを思わせる重厚なバラードまで、12曲それぞれが違う温度と思想を持って響いてくる。

リード曲「squabble up」「tv off」は、クラブユースでも映える中毒性を持ちつつ、どこか冷たく研ぎ澄まされた言葉選びが印象的。SZAとのデュエット「gloria」は、まるで映画のエンディングのような余韻を残す一曲だ。

CDで蘇る“語り継ぐべき物語”──キャンペーンにも注目

タワーレコードでは、『GNX』国内盤の発売を記念したカタログキャンペーンも開催。過去のアルバム購入者には、数量限定で特製ステッカーを配布中だ。

また、ユニバーサルミュージックが運営するuDiscovermusicでは、ケンドリックの軌跡を紐解く全84ページの冊子『The Trials of Kendrick Lamar』を3,500冊限定で無料配布。こちらは日本語によるアーカイブ的価値を持つ一冊となっている。

デジタルで聴いた人も、まだ触れていない人も。“語り継がれるべき音”を、今あらためて手に取ってみてほしい。

Kendrick Lamar『GNX』国内盤CD(解説・歌詞・対訳付き)
発売日:4月11日(金)
価格:3,300円(税込)

デジタル配信:https://umj.lnk.to/KendrickLamar_GNX
特典・キャンペーン詳細:https://www.universal-music.co.jp/kendrick-lamar/news/2025-04-04/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001911.000000664.html

(山之内渉)

©Dave Free

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