普段は入れない建物の内部へ──そんな特別な体験を街なかで味わえる「東京建築祭2025」が、5月17日(土)~25日(日)の9日間にわたり東京都内各所で開催される。今年はエリアを上野や品川まで拡大し、参加建築は90件超にのぼる。

クラウドファンディングでは、建築見学会や伊東豊雄氏のスケッチ入りトートバッグなど、注目のリターンも受付中。特別見学会の締切も迫っている。

日常のすぐそばにある、“非日常の建築”へ

東京建築祭は、昨年初開催されて6.5万人が来場した注目のイベント。街なかの名建築や文化施設など、普段は立ち入れない場所を公開し、建築家や研究者によるガイドツアーやトークイベントを通して、建築とまちの魅力を多角的に紹介する。

リターン限定、特別な“建築探訪”

クラウドファンディングの注目リターンは、建築家や専門家と巡る特別見学会だ。セッション様式の「日本工業倶楽部会館」では、改修に携わった野村和宣氏による案内が実施される。F.L.ライト設計の「自由学園明日館」は休館日に貸切見学が行われ、館長自らが解説を担当。

ほかにも、ジョサイア・コンドル設計「綱町三井倶楽部」では藤木竜也氏、「横浜開港記念館」では時計塔など通常非公開エリアの案内が予定されている。

いずれも抽選制のガイドツアーや一般公開とは異なる、クラウドファンディング支援者限定の“超プレミアム体験”だ。

建築をめぐる、東京の“記憶”に触れる

「東京の魅力は、近代も前近代も混在していることにある」──建築家・伊東豊雄氏の言葉の通り、東京には時代を超えて愛されてきた建築が今も静かに息づいている。

伊東 豊雄氏

ふとした視線の先にある建築に足を止めれば、都市がまとっていた表情が少しずつ輪郭を持ち始める。

都市の中にひっそりと佇む名建築を訪ね、“今の東京”を記憶する9日間。今年は、あなたの足で建築を巡る物語を始めてみてはいかがだろうか。

東京建築祭2025
開催期間:5月17日(土)~25日(日) ※特別公開は5月24日・25日
開催エリア:日本橋·京橋、大手町·丸の内·有楽町、銀座·築地、上野·本郷、神田·九段、港区
入場料:一般公開 無料/ガイドツアー・イベント 有料
クラウドファンディング受付期間:~5月30日(金)まで
公式サイト:https://tokyo2025.kenchikusai.jp/

プロジェクトページ:https://motion-gallery.net/projects/tokyokenchikusai2025

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000030743.html

(山之内渉)

※特別見学会の受付締切日はイベントごとに異なる

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