和歌山県・熊野古道沿いに、「禅サウナ・龍蒸庵(りゅうじょうあん)」がオープンした。自然に包まれたTemple Hotel 大泰寺で、サウナと禅問答を融合させた新たなリトリート体験「禅サウナリトリート」が楽しめる。

完全予約制の1泊2日プランでは、静寂と熱の中で自分自身と深く向き合う、贅沢なひとときを過ごせるだろう。

熊野古道沿いで体験する禅とサウナ。本格フィンランド薪サウナ「...の画像はこちら >>

自分の内側と出会うための、深い静けさを求めて

和歌山県那智勝浦町。熊野古道沿いに佇む古刹・大泰寺で体験できるのは、宿泊やサウナを超えた「心と向き合う時間」だ。4月に始まった「禅サウナリトリート」では、フィンランド式薪サウナ「龍蒸庵(りゅうじょうあん)」で身体を芯から温めた後、禅の問いを通じて自分自身と対話する。

サウナはすべて薪を使用する本格仕様で、デザインはサウナシュラン受賞歴をもつ木工サウナービルダー、大西功起氏が手がける。熱気が静かに立ち上る空間で、思考もまた蒸され、解きほぐされていく。五感が研ぎ澄まされたそのときに行う「セルフ禅問答」は、日常では得られない内省の時間を提供してくれる。

熊野古道沿いで体験する禅とサウナ。本格フィンランド薪サウナ「龍蒸庵」オープン

大泰寺の住職・西山十海氏は「サウナは坐禅の入り口」と語る。煩わしさや迷いから離れ、呼吸と感覚に意識を向けるひとときが、静かに自分自身の答えを引き出してくれるかもしれない。

禅問答で見つける、自分だけの「気づき」

禅問答とは、修行僧が師と対話を重ねることで、自らの思考を深める修行法のひとつ。このリトリートでは、スタンダードプランでタブレットを使ったセルフ禅問答に取り組み、プレミアムプランでは西山住職本人との1対1の対話が可能だ。

プレミアムプランではさらに、早朝の坐禅、写経、精進料理を通じて、心身を整える時間も用意されている。問いに向き合い、答えを探り、その気づきを自らの中に育てていく。ただ休むだけではない、思索の旅へと誘うリトリートだ。

熊野古道沿いで体験する禅とサウナ。本格フィンランド薪サウナ「龍蒸庵」オープン

宿泊施設は、Temple Hotel 大泰寺内。自然と歴史が調和する空間に身を置くことで、内省の感覚はさらに磨かれていく。周囲を包む熊野の自然も、禅の世界観を支える重要な要素となる。

現代に必要な心の拠り所としての「寺とサウナ」

「お寺は、僧侶の家ではなく、みんなのもの」。住職の言葉の通り、大泰寺は誰にでも開かれた場所だ。現代の忙しない日々のなかで、ふと立ち止まり、自分を取り戻せる拠り所となってくれるだろう。

このリトリートの料金は、スタンダードプランが28,000円から、プレミアムプランが100,000円から。全プラン予約制で、特設サイトからの申込みが必要だ。短い滞在ながら、深い体験が得られる内容となっている。

豪華な設備や物に囲まれることだけが、豊かさのすべてではない。何も飾らない空間で、ただ熱と静けさのなか、自分自身と向き合う時間こそが、心を満たす本当の贅沢かもしれない。

熊野古道沿いで体験する禅とサウナ。本格フィンランド薪サウナ「龍蒸庵」オープン

Temple Hotel 大泰寺
所在地:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町下和田775

スタンダードプラン(禅サウナ付き・素泊まり)
内容:1泊2日の宿泊、フィンランド式本格薪サウナ・龍蒸庵、セルフ禅問答
料金:1人28,000円~

プレミアムプラン
内容:1泊2日の宿泊、フィンランド式本格薪サウナ・龍蒸庵、住職との禅問答・坐禅・食事(朝食・夕食)
料金:1人100,000円~

申し込みサイト:https://oterastay.airhost.co/ja/houses/105403

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000059.000026610.html

(Fumiya maki)

※価格はすべて税込・時期によって変動あり

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