幻想的なデジタルアートで知られるアーティスト・wataboku氏が、伝統的な墨を用いた新作展「TOUCH」を開催。有名なファッションブランドやアーティストとのコラボレーションを行ってきた同氏の新しい挑戦が見られる個展となっている。
会期は5月16日(金)から6月8日(日)。東京・神保町にある気鋭のギャラリー「New Gallery」にて開催される。
掲載元:New Gallery公式
“愛”というテーマを、これまでにない技法で表現
制服姿の少女「SAI」をモチーフにしたデジタル作品で国内外にファンを持つwataboku氏。これまでファッション、音楽など多彩な領域で表現の幅を広げてきた彼が、今回の個展「TOUCH」で新たに挑むのは“愛”をテーマにした作品群だ。
一昨年開催された「傷」をテーマにした個展制作の中で、痛みを見つめる過程から浮かび上がった「愛」という存在。本展では、これまで一貫して用いてきたデジタル技法を離れ、伝統的な「墨」と和紙という素材に向き合いながら、自らの手で愛の形を描き出す試みが行われている。
これまでにない手法を取り入れた作品たちは、単なるビジュアルの美しさを超え、墨が紙に染み込む一瞬の表情までも取り込み、観る者の心に静かに触れる。より深い感性と共鳴するであろうこれらの作品は、成熟した眼差しを持つ者に響くはずだ。

「TOUCH」に込められた想いと表現の革新
TOUCHというタイトルには、墨による肉筆表現と、人と人との触れ合いを重ね合わせる想いが込められている。デジタルデータを単なる下絵にとどめ、そこへ肉筆による墨の描き込みを加えることで、唯一無二の世界を創出した。
愛すること、愛されること。これまで遠ざけていたテーマに真正面から向き合うことで、wataboku氏の作品には一層の新しさが宿っている。作品は静かな熱量を帯び、観る者の内面に深く入り込んでくるだろう。
会場では限定アイテムとして、Tシャツ、トートバッグ、バンダナ、ポストカードセットも販売される予定だ。
会場「New Gallery」で味わう、アートとの対話
個展「TOUCH」の開催場所となるのは、東京・神保町に開廊した「New Gallery」。アートにおける新しさを問い、実践していく空間だ。新たな表現にじっくりと向き合う時間は、成熟した感性を持つ者にとってかけがえのない体験となるだろう。現代においてアートが持つ力とは何か、そして愛とは何か。そんな根源的な問いにそっと触れる時間を体験してほしい。

wataboku solo exhibition「TOUCH」
会期:5月16日(金)~6月8日(日)
開館時間:12:00~19:00※月曜休廊
会場:New Gallery
所在地:東京都千代田区神田神保町1-28-1 mirio神保町 1階
公式サイト:https://newgallery-tokyo.com/touch
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000220.000049041.html
(Fumiya Maki)