フランス・パリにて21世紀の巨匠デイヴィッド・ホックニー大回顧展「David Hockney 25」開催中 (2025年5月12日)

フランス・パリにて21世紀の巨匠デイヴィッド・ホックニー大回顧展「David Hockney 25」開催中

2025年05月12日(月)10:30

フランス・パリにて21世紀の巨匠デイヴィッド・ホックニー大回顧展「David Hockney 25」開催中

パリのフォンダシオンルイ・ヴィトンにて、デイヴィッド・ホックニーの大回顧展「David Hockney 25」が8月31日（日）まで開催されている。

ホックニーは、20～21世紀において多大なる影響力を誇るアーティスト。

同展では、1955年から2025年までの約70年にわたる創作活動から厳選された400点以上の作品が一堂に会する。ホックニーの多岐にわたる表現を通じて、豊かで革新的な芸術世界を体感できる内容となっている。

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David Hockney, Portrait of My Father, 1955, © David Hockney

70年にわたる創作活動を一望する大規模展

同展では、1955年から2025年にかけて制作されたペインティング、ドローイング、デジタルアート、ビデオ・インスタレーションなどが展示されている。

Photo : Marc Domage, David Hockney, Pearblossom Hwy., 11–18th April 1986 No. 2., David Hockney, A Bigger Card Players, 2015., David Hockney, Annunciation II, After Fra Angelico from The Brass Tacks Triptych, 2017., © David Hockney, Photo Credit : © Fondation Louis Vuitton / Marc Domage

作品は、世界各地の機関や個人のコレクション、アーティスト自身のスタジオおよび財団から集められたもので、ホックニーの70年にわたる創作活動を多角的にたどることができる。

Photo : Marc Domage, David Hockney, La Grande Cour, 2019., © David Hockney, Photo Credit : © Fondation Louis Vuitton / Marc Domage

同展についてホックニーは、「このエキシビションは、私にとっていちばん大きなエキシビションであるだけに、とてつもなく大きな意味があります。フォンダシオンルイ・ヴィトンの11室も使いますからね。加えて、現在制作中の作品も数点、展示することを予定していますので、とても素晴らしい内容になるでしょう」と語った。

一人のアーティストの生涯と、その独創的な世界観を網羅できる展覧会。この機会に、創造的宇宙への一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。

自然を感じる50年代～70年代の多彩な作品群

同展は、1950～70年代にかけて制作されたホックニーの象徴的な作品群から始まる。

David Hockney, Christopher Isherwood and Don Bachardy, 1968, © David Hockney, Photo credit: Fabrice Gibert

1955年の『Portrait of My Father』をはじめ、ロンドン、カリフォルニア時代に生みだされた作品を鑑賞できる。その後には、1980～90年代以降の自然をテーマに描かれた作品群が続き、なじみ深い風景を探し求めてホックニーはふたたびヨーロッパへと戻った。

David Hockney, Bigger Trees near Warter or/ou Peinture sur le Motif pour le Nouvel Age Post-Photographique, 2007., 457.2 × 1 219.2 cm, © David Hockney, Tate, U.K.

同展で一際大きな存在感を放つのは、主にヨークシャー・ノルマンディー・ロンドンでホックニーが過ごした25年間の作品群。時を同じくして、ホックニーはアクリルやiPadを用いて、親しい人物たちの肖像と自画像を描き続けている。