長野・野沢温泉村に拠点を置く「野沢温泉蒸留所」は、6月1日(日)付で蒸留責任者ヨネダ・イサム氏を取締役に迎えると発表した。​同氏はこれまで、蒸留酒製造に関する知識とリーダーシップを活かし、地域文化の発信とクラフトスピリッツの品質向上に貢献してきた。

​今後は経営陣の一員として、さらなるブランドの発展と地域活性化を目指す。

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ヨネダ氏の背景と蒸留所との出会い

今回取締役に就任するヨネダ・イサム氏は、2021年に野沢温泉村を訪れ、その水の美しさと地域文化に感銘を受けて移住を決意。以降、同蒸留所の​蒸留責任者として、クラフトジンやウイスキーの製造に携わり、その品質向上に尽力してきた。​同氏のリーダーシップと専門知識は、蒸留所の成長に大きく寄与している。

ウイスキー造りの名産地であるキャンベルタウンにルーツを持つ母と、ジンの製造と同じくハーブや植物のレシピを作るという点で共通点のある、日本で初めてカレーを作ったとされる人物(同氏の曾曾祖父)にルーツを持つ父という誇り高い2つのルーツから生まれた同氏は、野沢温泉から世界に認められるジンとウイスキーを世界に届ける予定だ。

信州発のクラフト蒸留所が世界進出へ──ヨネダ・イサム氏の経営参画で挑戦が加速

蒸留所の取り組みと地域との関わり

村の中心部に位置する同蒸留所は、元々は野菜や食材を缶詰にして保存し村を支えていた歴史的な工場を改装し、2022年12月にオープンを果たした。野沢温泉村のアイコン的存在である外湯・大湯から徒歩わずか数分の距離にある同蒸留所は、蒸留所ツアー、テイスティング、ギフトショップなど総合的に楽しめる施設となっている。

クラフトジンやウイスキーを通して、野沢温泉の大自然が生み出す美味しい水の巡りから産まれる恵みに触れ、味わってほしいという願いが込められた同蒸留所が手がけるクラフトジンは、2023年4月の世界最大級かつ権威のある国際的酒類品評会「SFWSC 2023」において、約6,000件のエントリーから4種全てが金賞を受賞した。

野沢温泉蒸留所ではクラフトジンの他にも、シングルモルトウイスキーの生産を拡大している。現在熟成中のシングルモルトも控えており、2026年にリリースが予定されているため、今後の展開からも目が離せない。

信州発のクラフト蒸留所が世界進出へ──ヨネダ・イサム氏の経営参画で挑戦が加速

今後の展望と地域活性化への貢献

同氏の取締役就任により、同蒸留所は製品の品質向上はもちろん、地域文化の発信や観光活性化、雇用創出にも積極的に取り組む方針を示している。​2026年にはシングルモルトウイスキーのリリースも予定されており、今後の展開が期待される。

信州発のクラフト蒸留所が世界進出へ──ヨネダ・イサム氏の経営参画で挑戦が加速

同蒸留所は、地域の自然と文化を活かしたクラフトスピリッツの製造を通じて、国内外のファンを魅了し続ける。​同氏の取締役就任は、その取り組みをさらに強化し、地域とともに成長していく姿勢の表れだ。

​今後も、野沢温泉から世界へ向けた新たな物語の展開に注目したい。

野沢温泉蒸留所株式会社
所在地:長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9394
公式サイト:https://nozawaonsendistillery.jp/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000089162.html

(kyoko.)

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