村上春樹氏の代表作『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が、来年1月に舞台化される。

演出・振付にフランスの鬼才フィリップ・ドゥクフレ氏、主演に藤原竜也氏を迎え、東京芸術劇場プレイハウスでの上演を皮切りに、全国ツアーを実施予定。

二つの世界が交錯する“村上ワールド”が、ダンス、映像、視覚演出を駆使した全く新しい舞台作品として立ち上がる。

藤原竜也が挑む、村上春樹の幻想世界。「世界の終りとハードボイ...の画像はこちら >>

原作は刊行40年を迎える、村上春樹の長編小説

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は、1985年刊行の村上春樹による長編小説。

「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という二つの異なる世界を交互に描き、刊行から40年経った今も読み継がれる名作だ。

影を失った男と、情報処理を担う計算士の男──二人の物語が交錯し、生と死、意識と無意識といったテーマを浮かび上がらせる。

フィリップ・ドゥクフレ氏演出。幻想の舞台へ

演出・振付を手がけるのは、アルベールビル五輪の演出やシルク・ドゥ・ソレイユ、エルメスの舞台演出でも知られるフィリップ・ドゥクフレ氏。

藤原竜也が挑む、村上春樹の幻想世界。「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を舞台化

フィリップ・ドゥクフレ氏(演出・振付)

ダンス・映像・サーカス・キャバレーなど多様な要素を融合させる独自の世界観で、今回も“演劇であり、ダンスであり、音楽であり、視覚芸術であり、どの枠にも収まらない舞台”を構想しているという。

主演は藤原竜也氏。初の“村上作品”で新境地へ

主演を務めるのは、蜷川幸雄氏の演出作品をはじめ、舞台・映像で確かな実績を持つ藤原竜也氏。今回が初の村上春樹作品への出演となる。

藤原竜也が挑む、村上春樹の幻想世界。「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を舞台化

藤原竜也氏(主演)

演出家フィリップ・ドゥクフレ氏の公演を韓国まで観に行くほどの熱意で本作に臨んでおり、「この作品が俳優人生のターニングポイントになるかもしれない」と語る。

文学と身体表現が交差するこの舞台で、藤原氏がどのような表現に挑むのか、注目が集まる。

“世界の終り”と“ワンダーランド”が交錯する幻想劇

現実と幻想が交錯し、生きる意味そのものを問いかける本作。

唯一無二の構造と豊かなイメージが織りなす村上春樹氏の小説世界が、フィリップ・ドゥクフレ氏の手によってどう舞台化されるのか。藤原竜也氏の体を通してどのように語られるのか──。

チケット情報や出演者の続報は今後順次発表予定。この冬、観る者の想像力を刺激する“村上舞台体験”に期待が高まる。

舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』<東京公演>
期間:2026年1月開幕
会場:東京芸術劇場プレイハウス
所在地:東京都豊島区西池袋1丁目8-1
共催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協力:新潮社・村上春樹事務所
主催・企画制作:ホリプロ
※宮城・愛知・兵庫・福岡にてツアー公演予定

公式サイト:https://horipro-stage.jp/stage/sekainoowari2026/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001097.000028143.html

(山之内渉)

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