南青山の静謐な一角に、食と空間の新たな関係を提案するレストラン「mærge(マージ)」が誕生する。オープンは6月20日(金)。

シェフを務めるのは、白金「La Clairière(ラ クレリエール)」で6年連続ミシュラン一つ星を獲得した柴田秀之氏だ。

“名もなき食材に額縁をかける”というコンセプトのもと、モダンフレンチの枠を越えて「食材」と「食べ手」の関係を再定義する。

食材と食べ手をつなぐ、新しい「余白」の提案

「mærge」の名には、フランス語の“marge(余白・額縁)”と英語の“merge(融合)”を重ねた意味が込められている。料理を通じて、食材と食べ手の新しい関係性を紡ぐ場所を目指し、まだ名もなき素材にも光を当てていく。

“嘘のない食材”をフレンチで再構築

シェフの柴田氏は、日本各地の生産者を訪ね、自らの目と舌で“自然と調和する素材”を選び抜いてきた。同レストランでは、その滋味あふれる食材を、確かな技術と感性で再構築。たとえば、産卵を終えた老鶏「荒間鶏」を甲殻類のソースで仕上げたエフィロシェなど、土地の恵みが深く息づく料理が提供される。

コースは全11品構成。自然と調和した健やかな食体験が、五感を通じてゆっくりと心に広がっていく。

左官職人の手仕事が息づく、静けさのダイニング

空間設計のインスピレーション源は、古代中国の自然哲学「五行」。

完成を急がず、あえて不完全な“ゆらぎ”を残した土壁は、左官職人・久住有生氏の手によるもの。500年の時を経た神代欅の家具が静かに佇み、時間の流れすら忘れるような穏やかな空間を構成している。

照明のリズムや空気の揺れに耳を澄ましながら、食と向き合う特別な時間が流れていく。

新たな“余白”をまとった料理体験を

フレンチの伝統技法を軸にしながらも、土地に根ざした素材の力を存分に引き出す「mærge」の料理。そこには、料理人と生産者、食材と食べ手が対等に交差する“余白”がある。

オーナーシェフ 柴田 秀之氏

既成の枠を越えたモダンフレンチを、静謐な空間で味わってみてはいかがだろうか。

mærge(マージ)
オープン日:6月20日(金)
所在地:東京都港区南青山3-8-14 VORT南青山3 1階
アクセス:表参道駅より徒歩8分
営業時間:18:00~23:00
定休日:日・月曜日
席数:30席(個室あり)
料金:コース(全11品)36,300円/ペアリング22,000円~/ノンアルコールペアリング17,600円~

公式サイト:https://maerge.tokyo/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000161918.html

(山之内渉)
※ 価格はすべて税込
※ サービス料別

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