6月6日(金)、福岡・六本松の一角に完全予約制体験型アトリエ「野の間(ののま)」が誕生する。和紙や岩絵具など本物の画材を使って日本画を描くことができるオープンアトリエだ。

天然素材と職人の技を感じながら、プライベートな静けさのなかで文化と向き合う上質な時間が過ごせる。日本画に興味がある人はチェックしてみてほしい。

福岡 六本松|本格的な日本画を描く体験を「野の間」で。完全予...の画像はこちら >>

日本画という知的体験を、心地よい空間で味わう

福岡市中央区六本松の路地裏に静かに佇む「野の間」での体験プランは、最大3名までの完全予約制。千利休の茶室にならった6畳の空間で、和紙や岩絵具、膠(にかわ)といった画材に囲まれながら、日本画に没頭する時間を過ごせる。

このアトリエを立ち上げたのは、日本画家であり研究者でもある立木美江氏。20年以上にわたって画材の歴史と向き合ってきた彼女は、画材を通じて日本の美意識を体感してほしいと語る。

描くという行為を通して日常の感覚を研ぎ澄まし、自然とのつながりを再認識するようなひとときを過ごせるだろう。

福岡 六本松|本格的な日本画を描く体験を「野の間」で。完全予約制のオープンアトリエが始動

本物に触れるからこそ得られる、深い満足感

「野の間」では、3つの基本コースと1つの食事付き特別コースを用意。岩絵具の独特な発色、和紙の繊細な手触りなど、本物の画材を使って図案を仕上げるワークショップは、すべてその日のうちに作品を持ち帰ることができる。

体験は40分の豆色紙サイズから120分の色紙サイズまでバリエーションがあり、時間と集中力に応じて選べる柔軟な構成。食事付きの「やまざくらコース」も用意されている。

プログラムの合間には、静かな六本松の街並みを散策するのも一興だ。古民家を利用した個性的なカフェや書店が並ぶこのエリアは、日常の喧騒から少し距離を置いた大人のための時間を演出してくれる。

福岡 六本松|本格的な日本画を描く体験を「野の間」で。完全予約制のオープンアトリエが始動

日本文化の現在地を、手のひらで確かめる

日本画は一見遠い存在に思えるが、「野の間」はその距離を静かに、しかし確実に縮めてくれる。

職人が命を吹き込んだ画材に触れ、自らの手で自然を描くという体験は、デジタルでは得られない深い余韻を残す。

福岡 六本松|本格的な日本画を描く体験を「野の間」で。完全予約制のオープンアトリエが始動

六本松という土地には、筑紫筆や筑前和紙、装飾古墳といった歴史と文化が今も息づいている。そんな背景を肌で感じながら、日本画という知の遺産に新たな形で向き合ってみたい。

野の間
所在地:福岡県福岡市中央区六本松1丁目10-36
営業日:金曜および日曜
営業時間:各日12:00~21:00(完全予約制)
定員:各回最大3名(4名以上を希望する場合は要問い合わせ)
公式サイト:https://nonoma.net/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000162358.html

(Fumiya Maki)

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